こんな疑問に応えていこうかなぁって思います。
最初に言うと、手を一生懸命洗っても汚れがなかなか取れない部分があります。
それは、爪の中!
普通の手洗いのみではなかなか汚れは取れません。
その時に活躍してくれるのが、爪ブラシだと思ってません?
それは大きな間違いかもしれません。
結論を冒頭で書いてしまうんですが、「爪ブラシ」は衛生状態を保たないと「黄色ブドウ球菌」のリスクを上昇させます。
逆に、怖い!って言うのが爪ブラシなんです。
あれ、この記事「爪ブラシ」の選び方の記事ですよね?(笑)でも、本音をバシッと書いていきますね。
今回の記事では、「爪ブラシの選び方」「爪ブラシの衛生管理方法」「爪ブラシは、本当はどうするべきなの?」ってところを書いていこうと思います。
特に、本当はどうするべきなの?って言うのは、まさに正論だとマジで私は思うので読んでほしいです。
・大量調理現場での爪ブラシの選び方ってあるの?
目次
大量調理施設衛生管理マニュアルで「爪ブラシ」について書いてあることとは?
ちょっと、衝撃かもしれませんが、2020年8月現在、大量調理施設衛生管理マニュアルには、「爪ブラシ」について次のようにしか書いていません。
手洗い施設には、手洗いに適当な石けん、爪ブラシ、ペーパータオル、殺菌液等を定期的に補充し、常に使用できる状態にしておくこと。
大量調理施設衛生管理マニュアルより
これだけで、終了です。
本当にこれだけ。
説明不足にもほどがあります。
説明が少ないのは「保健所に聞いてね」っていうメッセージも込められているのかなぁって思うところもあります。
保健所の職員さんは「爪ブラシ」について詳しく説明してくれたので、きっとそういうことだと私は思ってます。
マジで、そこまで大切なの?って思うぐらい私は説明し得てくれました。
爪ブラシは本当に必要なのか?
あまりにも大量調理施設衛生管理マニュアルに書いていないので、本当に爪ブラシは必要なのか?って疑いたくなりませんか?
私は性格がゆがんでいるのか、必要ないんじゃない?って思ってしまうところがあるんですが、もう一人の私が言うんです。
「保健所の言うことは聞いておけよ」って。
だから、私は保健所の言う通り、「爪ブラシ」を設置している人間です。
保健所は必要性はあるという認識を持っているわけですね。
では、なぜ「爪ブラシ」を必要と認識しているのでしょうか?
それは、食中毒の危険性が爪の中にいるからです。
「食品衛生は、手洗いに始まり、手洗いに終わる」と言われているぐらい、手洗いは重要ですが、しっかり手洗いしても普通の手洗いだけでは爪の部分には菌が残る可能性もあります。
手を洗ってほしいんですね。保健所は。
ちなみに私が保健所さんに言われたことは2つですね。
爪ブラシを使うと「黄色ブドウ球菌」のリスクは上がる
ただ、爪ブラシを使うと使用者の皮膚を傷つけてしまい、黄色ぶどう球菌が発生する危険性が高まってしまうんですよね。
使えば使うほど、誰かのブドウ球菌が人に感染するっていう異常事態を引き起こす可能性が出てくるんです。
怖いですよね。
なので、「爪ブラシ」は毎日消毒殺菌しないといけないので管理をしてきましょう。
爪ブラシの洗浄方法
黄色ブドウ球菌に対抗するために、「爪ブラシ」は毎日洗浄殺菌していきます。
毎日です。
絶対にです。
爪ブラシの洗浄の仕方は、シンプルです。
次亜塩素酸ナトリウムを薄めたもの使い、漬け込むのみです。
次亜塩素酸ナトリウムと言えば、漂白剤とかブリーチとか言われているもので、次亜塩素酸ナトリウムの希釈はppmという単位で表します。
希釈(薄める事)は必ず水で行い、200ppmの濃度を作ります。
ちなみに、塩素濃度1%=10000ppm。200ppmの希釈は、0.02%の塩素濃度です。
作り方は2Lのペットボトル(2,000mL)水を満タン入れて、キャップ(5mL)に次亜塩素酸ナトリウムを2杯入れると200ppmの濃度の希釈された消毒液ができます。
消毒液の中に、10分程度漬けこみ殺菌洗浄を行うだけなので簡単です。
詳しくは、【大量調理施設衛生管理マニュアル】ふきんの衛生を保つ消毒・殺菌方法とかで書いていますので読んでみてください。
大量調理施設衛生管理マニュアルには書いてない!爪ブラシの選び方とは?
保健所さんから「爪ブラシ」の選び方について言われたのは、以下の通りです。
毎日洗浄消毒が出来るもの。
従業員1人に対して、爪ブラシは1個という指導を受けて、最初は「マジかよ・・・」って私は思いました。
うちの職員どんなけいると思ってるの?って。
1人でやってるわけじゃないよ?って。
保健所の言い分はこうです。
爪ブラシは、管理をしないと爪ブラシをかいして、食中毒菌が広がる為。
その為、1人1個で爪ブラシを管理するということらしいです。
確かにね。
手に傷がある人が使った後に、もし使ったら爪ブラシを介して広がる恐れはあります。
そうなると、弁当屋の調理現場は人数も多い為、結構な数の爪ブラシを買わないといけません。
ですので、私が選んだ爪ブラシはこれです。
1人400円程度の衛生管理です。5個入りで壁掛けができる爪ブラシを選びました。
壁掛けにすることで、場所を取ることもないし、置く場所に名前を書いて管理が出来ます。
爪ブラシがこちらに向いているので、古いものはすぐわかる為、交換時期も判断しやすいです。
壁掛けなので、殺菌洗浄の後はぶら下げるだけで乾燥が出来るので便利です。
ただ、私は数が揃えれるのでいいかなぁって思って下のやつを購入したことを覚えています。使い勝手はいいですよ。
ちなみに、色分けはする必要はないです。
それと、余談ですが爪ブラシを人数分揃えるといい事もあります。
爪ブラシを人数分用意すると見学に来られた方の印象は凄く良いです。
こんなに衛生管理されているんですね~って。
ちゃんと洗浄しているかを聞けよっていつも思いますが。
見学された方は「衛生管理をしっかりやっている」というイメージを持ってくれる為、衛生管理をしっかりやっているイメージを植え付けることができます。
人の評価を気にする方にもおすすめってことですね。
爪ブラシは、本当はどうするべきなの?
ここからが衛生管理の本音のところですが、
爪ブラシは本当はいらない
と私は思うんです。
あ、声がでかくなってしまった。
でも、本当のことなんです。
本当の安全な調理現場では爪を短く切れば、爪を洗う必要がないから必要ないはずなんです。
だから、爪ブラシを使う必要性は全くないわけです。
爪切り買って置いておいた方がいいと私は思います。
せっかく、衛生管理+爪ブラシのキーワードで記事書いて見に来てくれているのに、爪切り買えよって(笑)
でも、これが本音っすね。
圧倒的に、安全な方法だと私は思います。
ちなみに、匠の技の爪切りはマジで匠の技の爪きりなので使いやすいです!
マジで匠。
爪ブラシを装備して、衛生的な職場を!
以上のように、爪ブラシは大量調理の現場では必要不可欠かはわかりませんが、衛生的にみられることは間違いありません。
管理をきちんとできるなら、爪ブラシを装備するだけで、衛生的な現場に代わってきます。
まぁ、爪切らした方が早い気がしますが・・・。
ちなみに、おススメの爪ブラシは爪ブラシのおすすめ【7選】弁当屋はやっぱり業務用かなぁ!の記事に書いたので読んでみてください。
まぁ、大事なのは食中毒のリスクを減らすことです。
何もしないより、チャレンジすることは大事なことだと私は思います。
ぜひ、衛生管理意識の高い製造現場を目指してください!