弁当屋が1日にどれぐらい売れば儲かるのでしょうか?
結論から言うと、損益分岐点の計算をすれば、1日に必要な売上高が計算できます。
大事になってくるのは、売上と仕入れと一般経費です。
え?そんなこと知ってる?
そんなことよりも、弁当屋を始めてどれぐらいの売上で成り立つのか知りたいって?
なるほど、結論を急がれていますね。
では、最低限の弁当屋の例を作って計算してみましょうね!
まずは、例題になる弁当屋の定義です。
弁当屋の名前は、「なお吉弁当」(架空の名前です)。
なお吉弁当は、まだ開業していませんが、予測される経費は出ています。
なお吉弁当の予想経費
- 変動費
材料費は、売上に対して35% - 固定費
人件費 30万←自分の給料
家賃 10万←立地による
水道光熱費 5万 ←経験則から
その他の経費15万円。
合計60万円(固定費)
こんな感じでいきましょうか。
なんか少なすぎる気がしますが・・・かなり最低限の設備と経費って考えていきますか。
自分の給与しかないので、自分一人のワンオペ状態。
大変ですが、弁当屋は一人から始めるケースがほとんどなので、これで計算してみましょう。
この記事を読んでいただけたら、1日に必要な弁当売上が理解できますよ。
目次
弁当屋は1日いくらの売上があれば儲かるのでしょうか?
なお吉弁当の損益分岐点
損益分岐点=固定費600,000円÷(1-変動費0.35)
損益分岐点=923,076円
税とか、計算に入れないで月/923,076円でトントンです。
営業日数は25日
ということは、1日/36,923円
意外と売上高少ないって思いません?
これなら売れる商品作れば行けるんじゃない?って思っちゃいますね(笑)
食数に換算すると1日何個弁当を売れば儲かるの?
材料費が35%で売りやすい弁当と言えば500円弁当。
ということで、500円で計算してみると
36923円÷500=約74食
500円弁当なら74食以上販売すれば利益が出ます。
私の体験談ですが、街中で駅弁スタイルで弁当を担いで企業を一軒一軒飛び込みして売れば、午前中だけで74食は売れますよ。
まぁ、飛び込みする営業する勇気があるかどうかですが(笑)
ちなみに、飛び込み営業は「俺はいいことしているんだ!」って自分に暗示をかけて私は突っ込みます。
どうやって、1日74個の弁当を売るのか考察する
じゃぁ、どうやって1日74食売るの?って思いますよね。
しかも、定期的に。
ベン〇マンとかじゃ定期的に売れないので対面販売は、リスクがあります。
なので、常に食事が必要なところに売るっていうのが一般的じゃないかなぁって思います。
例えば、介護食とか、弁当屋に弁当売るとか、病院食とか、法事の食事とか、ロケ弁とか。
なんか、そういうのを見つけてこれば74食は余裕で売れます。
えーーー。そんなの無理ーーー。って言う人は営業力がないのかも。
まずは、可能性がある所に出かけてください。
「私、大量調理が出来ます、食事運べます」って。
チャンスあると思いますよ。
だって、介護の事業所とかって厨房を一から作るより、食事を取寄せてを買った方がリスクが少ないですから。
損益分岐点の計算式
商売するなら損益分岐点の計算方式は頭に入れておくべきなので、計算式書いておきます。
損益分岐点の求め方は、
損益分岐点の計算式
益分岐点 = 固定費 ÷ { 1 ―(変動費÷売上高)}
変動費は、弁当屋の場合、材料費と考えるので、原価率35%が理想的なんじゃないかなぁ。
でも、ロスとか考えると35%で計算していても38%とかいっちゃうんですよね。気を付けないといけないポイントです。
それと、今回の「なお吉弁当」の固定費は60万円ですが、これはちょっと経費としては少ない方だと感じます。
ですので、固定費は、弁当屋ごとに違う為、一概には言えないですが。
弁当屋の売上は1日にいくらあれば儲かるのか
先ほどの「なお吉弁当」の経費計算で行くと、損益分岐点は1日/36923円です。
ただ、1日/36923円では、トントンなので儲けを出したいですよね。
だったら、狙うは1日/5万円!ってどうですか?
500円の弁当なら1日/100食!
行けそうじゃないですか?
5万販売を成功させれば、利益は1日/13077円です。
50000-36923=13077 1日/約13000円の利益です。
25日計算してみてください。
月/325000円ですよ。
年間利益は、390万円!儲けられるんです。
毎日5万円売る、500円の弁当なら100食売るってことです。
それで、大きな利益を残すことができるんですね。
だから、「なお吉弁当」の場合の損益分岐点なら1日/5万を目指したい!っていう私は思ってしまう。
だったら、1日/5万円の売上の作り方を教えろよって話になります。
その為の「弁当屋のガイドブック」でもあるので、隅々まで読んでほしい。
まぁ、結構誤字脱字があるから読むのも大変でしょうけど(笑)
損益分岐点の改善方法(弁当屋バージョン)
もし、もう弁当屋やっていて利益を改善したい!って言う人は損益分岐点から考えると頭の中でスーッとやる事が入っていくと思いますよ。
一応、損益分岐点の改善方法なんかを書いておきます。
損益分岐点を改善する方法は、2つあります。
売上を増やす
経費を下げる
儲けを増やす方法
基本的に売上を上げるには販売数を増やすか単価を上げるかの二択になります。というか売上を上げるには両方を考えなくてはなりません。
例えば500円弁当で5万円の売上を作るには100個の販売が必要です。ですが1000円弁当なら50個です。
500円弁当で5万円の売上が出せないなら「単価を上げても購入してもらえる弁当」を考えなくては行けません。
売上を増やす為の方法は、いろんな記事を書いたのでそれを参照してほしい。
弁当屋が安定して売上を作り、継続的に利益を出すマーケティング方法!
1000円以上の弁当を誰が買うのか!私が知っている情報を公開!
「食宅便」に学べ!高齢者弁当、今の時代は冷凍!凍らす弁当最強説!
経費を下げる
売上を上げなくても経費を下げれば利益は出ますよね。経費の中には「固定費」と「変動費」があります。
変動費を材料費として考えた時、弁当屋の場合は変動費35%が理想的なんじゃないかなぁって私は思ってます。30%で出来たらもっと嬉しいけど。
しかし、35%以下で弁当屋のビジネスを考えると普通の弁当販売では売れないかもです。
35%とかって常識の範囲内なので非常識なビジネスモデルを歩んでもいいかもしれませんけどね。
考え方次第だと感じます。
他にも弁当屋のビジネスモデル的な記事も書いてあるので読んでほしいです。
弁当屋ビジネスを成功させる方法!高齢者弁当ビジネスモデルの真似を推奨!
それと、固定費を下げる方法は、いろいろありますが、けっこう頭をひねらないとできないものです。
閃き1つで状況は変わるんですが、その閃きがなかなか出ないものです。
例を書くと、
車を使わない弁当配達。
広告代を圧倒的に少なくする為、SNSを活用する。
事務所を持たない弁当屋。
自宅のキッチンで弁当の販売。
など
普段使っている目線を変えないと固定費は減らない。
ちなみに、経費を削減したいからって人件費を必要以上に削減することは推奨しないです、私。
弁当屋の人件費率!人件費率を下げれば「儲かる」は嘘の理由!の記事でなぜ私が人件費の削減を推奨しないのかを書いているので是非読んでほしい。
先に言ってしまうと、「弁当のクオリティーが下がるだけ」なので、やめた方がいいです。
ただ売上を考えた時に人件費を減らしたくなる気持ちはわかります。
1日5万の売上!材料費35%で弁当屋は儲けられる!
どうでしたか?
「なお吉弁当」というわけのわからない例を出してしまいましたが、お分かりいただけたでしょうか。
材料費を35%で、売上を5万円ずつ作っていくビジネスモデルで、弁当屋は利益が出ましたよね。
参考にしてももらえればと思います。
最後に一つだけ。僕はめちゃくちゃ忙しいですが新しいビジネスチャンスはないかと様々な方法で情報収集しています。
そのうちの一つを記事にしたのでご案内します。
キッチンがなくても弁当販売はできる!しかも開業資金は最小限でOKな方法
世の中には多くのビジネスモデルがあります。知っておくと自分のビジネスと上手くかけ合わせる事ができるかもですよ。