今回ご紹介するのは、弁当屋の売上作りと経費削減を同時にできてしまう方法論です。
売上確保と経費削減を効率的にやれていますか?
正しい考えをもって行動をしないと、利益確保も難しい時代です。
安定を手に入れる為には、それなりの考えをもって経営をするべきでしょう。
今回の記事では、ダイレクト・レスポンス・マーケティングを弁当屋でも実践できることをご紹介していきます。
この記事で分かる事
・弁当屋のダイレクト・レスポンス・マーケティング について
・私が実践した、ダイレクト・レスポンス・マーケティング
目次
弁当屋とダイレクト・レスポンス・マーケティング
ダイレクト・レスポンス・マーケティングとは、広告などを通じて、見た人や読んだ人から直接反応をもらって、お客さんとの関係を築いていく方法のことです。
基本的に、インターネットでよくある手法。計測もしやすいし、すべてがデータで分かるので改善がしやすいのが特徴です。
しかし、弁当屋の多くの方は、インターネットでのマーケティングはやらないと思います。
「じゃぁ、弁当屋でダイレクト・レスポンス・マーケティングなんてできないじゃないか」って言われそうですが、実はそうでもないんです。
インターネットを使わなくても、出来てしまうんです。
「ワンステップ・マーケティング」と「ツーステップ・マーケティング」
では、どうやってダイレクト・レスポンス・マーケティングを実行していけばいいのでしょうか。
これに関しては、まずはそのプロセスを設計することが必要です。
つまり、ビジネスの形をダイレクト・レスポンスが活用できるようにしていかなければいけません。
いろいろな方法がありますが、その中でも基本的なのがこの二つ。
ワンステップ・マーケティングとツーステップマーケティングです。
ワンステップマーケティングは広告で直接商品を売るというスタイル。チラシを配って販売する形です。
ツーステップ・マーケティングは、まず興味がある人を集めて、それから売るというスタイルです。
弁当屋の現在のツーステップ・マーケティング
ツーステップ・マーケティングとは、集客商品(無料試食)でお客様を集めて、利益商品を(普段の弁当)を販売する方法です。
弁当屋でも、よくあるのが「無料試食」。これがツーステップ・マーケティングでよく使われる方法です。
お弁当屋さんから「無料ご試食キャンペーン」とかいう企画のチラシを見たことありませんか?
お客様に無料で食べてもらって、そこから販売に繋げるやり方です。
しかし、ここで終わっているのが今の弁当屋の現状ではないでしょうか。
普段の弁当を販売して終わり。
それでは、もったいないんです。
本当はこの続きがあって、そこから発展させるのがツーステップマーケティングです。
正しい弁当屋のツーステップ・マーケティング
無料試食で獲得したお客様が出来たら、ここからがツーステップ・マーケティングの本領発揮です。
お弁当屋というのは、毎日買ってくれるお客様ばかり。ですので、お客様のリストが出来るはずです。
このリストを使い、お客様との良い関係性を作っていくんです。
先ほどの段階では集客商品を「無料試食」と位置付けていました。
しかし、弁当屋の本当の集客商品は「普段の弁当」なんです。普段の弁当、ものすごく儲かる弁当ではありません。
弁当屋が本当に売りたいものは、利益商品「高い弁当」だ。
例えば、「おせち」「クリスマス商材」「仕出し弁当」「催事弁当」など高価な値段で売れる商材をお客様のリストに向けて販売をしないといけません。
普段の弁当を利益は少ないが安定的にお客様に販売して、チラシやSNSを使い利益商品の案内をガンガンしていく。
お客様も、「へ―こんなこともやってるんだ」って知ることが出来ます。
「知る」とは「認知」。
認知(にんち)とは、心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。
Wikipediaより
認知がなくては、人は物を買うことはできない。だから、お客様の為にも、商品の案内をどんどん出していくとは大事です。
弁当もそうなんですが、お客様の意識の中に「いつもの弁当屋」という位置を獲得できれば、お客様の信頼は確実なものです。
高い弁当を販売するには時間がかかる
しかし、お客様の信頼を獲得することまでには、時間は必要です。
だから、面倒くさいと感じる方もいるでしょうし、そんな遠回りして弁当なんて販売したくないって思うかもしれない。
確かにそうだ。
私も1個500円の弁当を販売するのに、そんな面倒くさいことはしたくない。パパっと売ってお客様が喜んでくれればいいやって思っていました。
けど、ある時、お客様から「1500円の弁当を100個のご注文」を頼まれたんです。そのお客様とは、長い付き合いで、「信頼関係」が出来ていたので、私に仕事をくれました。
1500円の弁当を販売すると、15万円です。一回の配達で15万円は大きな仕事。
こんなありがたい事はない。しかも、お客様も喜んでくれるんですよね。
だったら、高い弁当もガンガン販売したいですよね。
お互いWin-Winですから、売らない手はない。
私がお客様にした行動
まず、私が取り組んだ行動は、3つあります。
①高い弁当の開発
②普段の弁当を買ってくれるお客様にSNSを登録してもらう
③今のお客様にチラシとSNSで宣伝する
①の高い弁当の弁当開発は、他の弁当屋さんの真似をして弁当を作成。写真を撮りチラシを作りました。
しかし、問題は②のSNSに登録をしてもらうところでした。
最初に起こしたのは、チラシを作って登録してもらうという作戦です。しかし、あまり効果はありません。チラシ一つでは、登録してもらうのにハードルが高い。
ですので、「SNSに登録キャンペーン」をお客様リストに対して行いました。
キャンペーンの内容は、登録をしたら弁当1つに100円引きとか。クオカードプレゼントとか。
SNSに登録してくれるなら、やれる範囲で全部やりました。
ちなみに私が使ったのは、Facebookとライン@(Line公式アカウント)。どちらも登録さえしてくれたら拡散能力は高い。
登録をしてくれたら、あとは情報発信を毎日欠かさず行うこと。
毎日のお弁当作成の状況や、新しい弁当を作ったらSNSに情報を流す。
こういうことをコツコツやっていると、高いお弁当を買ってくれるお客様は絶対に出てきます。
ここでも、ツーステップ・マーケティング
そして、高いお弁当のお客様リストを作成するんです。
高いお弁当を買うお客様は決まった同じ時期に、同じイベントを行います。
そのイベントに向けてチラシを渡したり、電話で案内をするんです。
だから、高いお弁当を買ってくれたお客様のリストは大事。
もうわかって頂いたと思うんですが、ツーステップ・マーケティングとは
「リストを使った商売の方法」なんです。
昔の人も、お客様リストを大事にしていました。木造建築なので火事になったら、商売人は帳簿をもって逃げました。命の次に大事なのが帳簿つまり「リスト」だったんです。
それぐらい、昔から行われているリストによるお客様へのアプローチ方法。
ぜひ、この記事を読んでくれるなら実践してほしいです。
まとめ
以上のように、ダイレクト・レスポンス・マーケティングを弁当屋で実践する方法をご紹介しました。
弁当屋で利益を出す為にも、現代の情報発信できるSNSを頼ることは間違いではありません。
SNSは正しく使えばものすごく強力な武器になります。しかも、無料のものばかり。
大事なのは、お客様を登録してもらって、リストの中に入ってもらうことです。
これは、誰でも努力をすればできることです。
是非やってみてください。