異物混入問題は、飲食業にとって大っきな問題です。異物混入への対策はお客様への信頼につながる為、必須と言えます。飲食業だけでなく、異物混入がダメな業種は他にもあるはず、今回の記事ではどの職業でも通じることをお話します。
冒頭でも言いましたが、異物混入は大きな問題で、この記事を検索して見に来てくれたとしたら、きっと異物混入で困っているからだと思います。「なぜ、異物混入をしてしまうんだ・・・」そんな声が聞こえてきそうです。
異物混入対策で大事なことを先に言ってしまうと、環境と規律です。
環境と規律が同時に行われて始めて、異物混入対策となるわけです。どちらか一方では、異物混入対策としては不十分と言えます。
今回の記事で異物混入対策で大事な環境と規律を知ってもらい、異物の問題解決への手掛かりにして頂ければ幸いです。最後まで読んでくださいね。
この記事で分かる事
・環境と規律が異物混入対策になる
・異物混入対策の方法
異物混入対策!環境と規律の関係性!
異物混入対策でいつも悩まされるのが、人間の意識です。
経営者側は、「今やれる対策をしよう!」と言います。
しかし、従業員側は「設備も整ってないのにやる意味がない」と言います。
どちらが正しいかと言われると両方の意見が正しいです。設備も整っていないのに何が異物混入対策だ!って思うし、今やれることをしよう!という意見も正しいです。両方の意見を聞いてると平行線で前には進めないでしょう。
では、どうしたら異物混入をなくせるでしょうか。
私が思うに経営者側も従業員側も規律が足りていないのではないでしょうか?会社に経営理念はあると思いますが、そこにはお客様への想いがあるはず。規律はそういうところから始まり、経営理念は経営者側も真剣に考えないといけない所です。経営者側も「今やれる対策をしよう」と言いますが本当に動いていますか?例えば従業員の方たちが異物混入を考えてくれるようにミーティングしたり、壊れた個所を直したり、そんな些細な事を忘れていませんか?
そういう些細なところから、規律への正しい意識は生まれます。
例え、設備がものすごく整っていたとしても規律がなければ、エアーシャワーやコロコロをやらずに、作業に入るでしょう。逆に、規律さえあれば、エアーシャワーがなくても、安く対策できるコロコロを一生懸命するだろうし、掃除だって丁寧にするでしょう。
ということは、異物混入は人の問題だと言えます。
環境を整えようとする意識と規律を守る意識。この二つがあって初めて異物混入対策になると言えます。ただ言えることは、経営者側から動かないと始まらない事です。率先して経営者側が動いて規律を作っていきましょう。
今までの異物混入対策は間違ってはいない!
異物混入対策で、効果がある方法は、下にまとめます。
異物混入対策
・服を着る前に、紙をくしでとく。
・入場前に全身コロコロ。
・エアーシャワーを正しく風を当てる
・鏡の前で全身チェック。目視で確認。
・正しく手洗いをする。マスクと手袋着用(弁当屋の場合)
・正しく制服を着る。長袖推奨。
・仕事の現場には、私物を持ち込まない
・ポケットは、制服にはいらない
・調理場へは、専用の靴を使う(弁当屋の場合)
きっと、これらの異物混入対策はすべてやっていると思います。全部正しいし、間違っている事なんて何一つありません。
問題は、規律を守り正しく異物混入対策をしているかどうかです。異物混入があるということは、きっと規律を守らない誰かがサボっています。
そのサボっている奴が悪い!って普通なら思いますよね?
確かに、サボる事はダメですが、もっと悪い奴がいるならば環境を作らない経営者側でしょう。要するに人のせいには出来ないということです。異物混入があるならば、経営者側は自分たちが環境を作っていない事を反省するべきだし、従業員側は規律を守っているかどうか自分たちで考えないといけません。
すべては、規律と環境です。規律と環境を作るのはそこに務めている人間です。人は他人を変えることは難しいですが、自分を変えることはすぐにでも出来ます。まず、自分を見直して、環境を変えるようにしていきましょう。
間違いやすいのは人間の意識
人間はどうして間違った判断で行動をするのでしょうか?
異物混入対策をしないとお客様に迷惑がかかるのは理解できるのに、「やっても意味ない」とか言えるのは、正気の沙汰ではありません。これらの行動を考えてみると、問題は人間の意識の中にあり、「意志の弱い人」や「意志がない人」で構成されている状況なのかもしれません。もし、そのような場合、人は弱い方に流され楽な道へ進み、間違った判断を勝手にするようになります。すべての人間に当てはまるわけではありませんが、意思がない又は弱い人はたくさんいます。あなたの会社も例外ではありません。
その為にも、経営者側のリーダーシップは大事になってきます。
弁当屋の話をすると、弁当というのは人がたくさんいて初めて作れるものです。一人二人で作っていては、そんなにたくさんは作れません。ですから、集団を統率する意識も大事になる為、集団を束ねる責任者の役割は重要と言えます。その集団を束ねる人間を決めるのも経営者側のお仕事です。サッカーの試合でも、問題があれば監督は変わります。監督が変われば戦術も変るし意識も変わります。そういう人事的なアプローチも人間の意識を変える為には必要なことかもしれません。
異物混入対策は人間の意識が大事です。間違っているなら正しくなるようにしていくのも問題解決への近道と言えます。
環境を作りながら、規律を作ろう!
今回の記事では、異物混入対策について書いてみました。人の意識が大事ってことが分かって頂けたら幸いです。
ホントに、たぶんちゃんとやってると思うんです。異物混入対策を。
出来ていないのは、やる人間がやる気になっていないだけです。そこの意識をどうするか、そこを目をそらさずにやっていくと異物混入は激減していくでしょう。
大事なのは行動です。正しい意識を作る為に、リーダーが行動することが正しい規律へと繋がります。