弁当屋という職業は、参入障壁が非常に低いのが特徴です。誰もが望めば弁当屋のノウハウを手に入れる事が出来る時代なので、40代や50代になってから経営を始める人も多い。そんな人たちは、後継者問題についてどう考えているのでしょうか。あまり聞いたことがないので想像でしか言えませんが「自分の代で終わらすからいいもん」って考えているかもしれません。
まぁ今の時代、自分の代で弁当屋事業を終わらす場合は、M&Aという方法があるので心配はいりません。
事業売却という形で、弁当屋を存続させていく方法は実に数多くの事例があり、M&Aの話は非常に多くまわってくる時代になったと言えます。
実は、そんな私もM&Aで買収したことがある一人です。何回か話を頂いたうちの一つを実行しましたが、結果みんながWin-Winになると実感をしました。
今回の記事では、弁当屋を買い取ってくれる人は多くいるよってことを書いていきたいと思います。最後まで読んでね!
・事業継承を後継者に本当にするべきなのか。
弁当屋を買収する側の狙いは、規模拡大と技術の継承
弁当屋を買収する意図はなんでしょうか?
ここが大きなポイントとなります。私の経験から言わせてもらうと、規模拡大と技術が欲しかったというのが理由でした。弁当屋を何年かやってきた業績というのは、お客様を獲得している証拠です。そのお客様がほしいんです。
弁当屋の場合、1食500円ほどですよね?
それが、毎日1000食あれば、50万円の売上増加になります。もちろん、1000円を製造販売する能力がある弁当屋なら1000食なら、毎日100万の売上増加です。簡単な計算ではありますが、売上を簡単に作れる方法の為、M&Aはメリットが大きいと言えます。
しかも、その買収する先に特殊な技術がある場合、ものすごくメリットが大きいと言えます。例えば、今はやりの冷凍技術を扱える弁当屋やネット販売のノウハウを構築しているとか、そういう特殊な弁当屋は買う価値が高くなり、買う方もメリットが多くなります。
商圏内の弁当屋は買い取りたいと思うのは当たり前
商圏内にある弁当屋をやってもいいよって言われるなら絶対にやりたいものです。弁当屋というのは、数の勝負ですので地域ナンバーワンを目指さないと絶対的な利益は残せません。地域ナンバーワンになることが、成功の近道と言えます。
その為にも、商圏内にある弁当屋を圧倒するか、見方に付けるかどちらかを戦略としてもっておくのも弁当戦国時代の戦略と言えます。そう考えると、自然と売却の話は陣地取りとして絶対にしたい戦略と言えます。
商圏内の弁当屋は、自分のものにしたい。
これが、弁当屋達の狙いなんです。商圏内にある弁当屋ほど買いたいと思うのは自然と言えるでしょう。
事業継承を、自分で育てた人に任せるべきか
事業継承の話になると、引き継ぐ人間の器も考えるべき要素になってきます。一生懸命10年かけて育てたけど、上手に育たない場合もあります。それぞれに個性というものがあり価値観も違い、これからの未来を乗り越えられる気概も違います。
本当に育てた人が、後継者にふさわしいか真剣に考えるべきなんです。
特に、自分がやっている事業の決算書をすべて渡すわけですから、すべてを受け入れてくれなければ、事業継承はできません。たぶん、決算書の不備もあるでしょう。なぜ、これがこんな金額になってるの!っていうものもあるでしょう。私も言いたくありませんが事業継承するときに、なんだこれ!っていうお金の流れはありました。その金額は、事業継承すると引き継がないといけないんです。それが暗黒歴史の場合、事業継承された方はたまったものではないはずです。
その暗黒を大切に育てた人に託す勇気があるなら事業継承するべきですが、苦しみを押し付ける行為になるなら、いっそのことM&Aで売却した方がいいと私は考えます。
私はいろんな会社で何度も事業継承を見てきましたが、どの人も必ず決算書の不備について、ぶつぶつ言っています。ぶつぶつ言うぐらいなら辞めちゃえばって言いたいが、そんな簡単な問題ではないんですよね。人一人の未来に関わる問題ですので、そこはきちんと分かったうえで判断するべきでしょう。
M&Aも視野に入れて行動をしましょう
今回の記事では、弁当屋のM&Aについて書いていきました。弁当屋を買い取る弁当屋の存在は、絶対にあるので不安に思わない方がいいでしょう。むしろ、考えるのは後継者に本当に事業継承をしていいかということです。
人一人の未来を劇的に変えてしまうのも事業継承問題ですので、簡単には判断はつかないと思います。
ですので、M&Aという手法も視野に入れつつ後継者問題を考える事をお勧めします。