在庫について大事になってくるのが最初の一歩目。
今どのぐらいの在庫があるのかを正確に把握することです。
ただ、問題になってくるのは、今把握しても、そのうちズレが出てくる問題です。
なぜ、ズレが出てくるのか。ズレを直すには今度どうすればいいのかなど、在庫管理法を書いていこうかと思います。
最後まで読んでね。
目次
在庫が合わなくなる理由を考察
最初に在庫が合わなくなる理由です。
え?在庫の正確な確認方法からじゃないの?って言われそうですが、ここを知っておくと、ズレる原因すぐにわかるので対処が出来るようになるので、最初に書きます。
まず、在庫の個数など書いてある台帳の数字が正確であれば棚卸は必要ないですよね?
じゃぁなんで棚卸をやるの?って言われたら、ズレるからです。
ほぼ、100%ぐらいズレます。
台帳を付ける意味ないじゃんって言われたらそれまでなんですが、「台帳を付けてもほぼ合わない」と考えていいでしょう。
なぜ、在庫の数字があわなくなるのでしょうか?
・台帳への記入漏れや誤記入
・台帳に書くタイミングがずれる
・現物確認無しで台帳記入もズレる原因
在庫内が乱雑でどこに何があるかわからなくなるから
在庫置き場を決めてないと、場当たり的に物を置く為、どんどん乱雑になっていきます。
それは、もうカオスの入り口。
あるはずのものがないとか、同じものが複数あるような感じになってる場合は、すでに乱雑が起きているかもしれません。
置き場所は必ず決める。コレが大事。
台帳への記入漏れや誤記入
品目や数量の記入漏れや誤記入は、数字がズレるもとです。
私もよくある適当記入でこれやってしまいますね。気を付けねば・・・。
台帳に書くタイミングがずれる
台帳の記入は出来るだけ入庫と出庫のタイミングで行うべきですが、タイミングが重なったりすると、ズレる原因になります。
特に忙しときなんて、出入りが激しいし。
ズレる原因になります。
現物確認無しで台帳記入もズレる原因
現物確認無しの台帳記入は、ズレる原因になります。
仕入したときに、正確に数量を把握してますか?
出ていくときも、数量を把握してますか?
特に、業者から仕入時は見てないとかよくありますよね?野菜の数量とか。
八百屋さんとか「今日はサービスしておくから」とか言って、たくさん持って来る時があるけど、在庫がズレる原因なんだけどっていつも感じます。
仕入、使う時の現物確認は大事です。
在庫を合わせるには
在庫を合わせるには、それなりのテクニックがあります。
テクニックというか、仕事の仕方というか、みんながやっている方法は、5Sです。
5Sってよく聞きますよね。
整理
「いるもの」と「いらないもの」を区別すること、いらないものは即刻退場。捨てましょう。
整頓
「いるもの」を並べていく作業です。特に、大勢の人が関わるような弁当屋の場合は、番号や置く場所に札をつけるなど、わかりやすくする。
清掃
整理、整頓を維持する行為が清掃です。ただ掃除するだけではなく、きれいに整頓、きれいにするために捨てる、維持が目的です。
清潔
特に、歩行の支障がないようにきれいにすることが大事です。
しつけ
ルールを決める。そして、守る。
5Sをすることによって、今まで見えなかった景色が見えたりします。その景色は、使い過ぎだったり、買いすぎだったり、必要なものがないとか、いろいろ。
もしかしたら、今必要な問題点とかも出てくるのかもしれません。
とにかく、最初はいるものといらないものを別けるところから始めましょう。
「というか捨てましょう」ということを次に書いていきます。
整理のポイントとは
整頓のポイントは、「捨てる事」です。
いらないものはすぐに捨ててください。
だいたいから、この在庫の話をしている最初から言ってるのですが計算外のものは捨てないと損をしています。
そのことは、【経営向上】在庫管理の目的を理解していますか?弁当屋の管理についての記事でも書いていますし、【弁当屋の在庫】売場にない物が経営に与える影響とは?でも書いています。
あ、気になる方は読んでください。↓
整頓の方法論
整頓の方法論として、誰もが望ましいと思う状態を作っていくことだ大事です。
例えて言うなら、「今日入社した人でも一目でわかる状態」が望ましいです。
という事は、名札を付けて書いておいた方がいいってことです。
入庫したら、「目で見てわかる。」出庫しても「目で見てわかる」そんな状態です。
それと、整頓で大事になってくることはよく出るものはすぐとれる場所に置く。あまり出ないものは、奥の方に置く。
もう一つ書いておくと、置く場所に何を置くかを決めて、発注数量とかまで書いておくと「なるほど、ここだな」って言うことになります。
で、最後に徹底的に「ここにおいてね~」ってフォローが大事。
整理整頓の実施手順を書いておきますね。
②保管方法を決定する
③名前表示で見える化
④置く品目と量を表示
⑤定着化するまで徹底フォロー
現品管理を確実に実施する
食品会社ってけっこうこういう所がダメだと思うんですよね、納品伝票と現物の確認が出来てないとか。
先ほども書きましたが、ズレる原因だし、必要以上にあってラッキーではなく、無駄なことをするなよって怒らないといけないっすよね。
だって、数字がズレるもん。
何勝手に多く入れてるんだよって言わないといけないことですよね。
それに、現品管理で大事になってくるのは、棚ですね。
整理整頓ができる棚。
ここに置いてねっていうルールの元に出来たスペースです。
ただ、広いキッチンのところだったりすればいいんだけど、狭いところの方が多いので、場所で置くもの決めて、わかる様にしておけばいいかと思います。
それと、最大発注数と最小在庫量を書いておくと発注の時、あとこれぐらいだなぁって分かるかと思います。
色別にしておくと見やすいって言うのもあるので、いろいろ試すことが大事です。
出庫は先入り先出が基本
先入先出法って言うのをよく聞くと思うんですが、品質が悪くなるから古いものを先に出す、お客様のニーズに対応するためにフレッシュなもの使う。
フレッシュな野菜は劣化していくので、先に買ったものをどんどん先に出していかないと、腐ります。
腐った物は蘇らないので、捨てることになるので、先入先出が大事になってきます。
フローラックを使う事や、位置を代える事で先入先出はやりやすくなるので工夫がしてみてください。
出入庫の運用ルールを厳守する
在庫を把握するのに、ルールを決めて守っていくことはとても重要です。
飲食で決めないといけない出庫のルールはこんな感じかな。
・納品伝票と現物との照合
・チェック後の片付けルール
・使う量と現物との照合
実地棚卸で在庫を正確に把握するには?
棚卸には、一斉棚卸と循環棚卸があります。
弁当屋の場合は、一斉棚卸しか無理かなぁって思うけど、大きな食品工場になれば循環棚卸もできると思います。
一斉棚卸とは、1個2個って数えていく一般的な棚卸。
循環棚卸は、一度にすべての品目を棚卸するのは大変なので、棚ごとに分けて毎月少しづつやる棚卸もあります。私はやったことがないですが。
正確に棚卸をするには、手順決めが大事です。ルールかな。
例えばって言うのを載せておきます。
・棚卸表を決めておく
・関係者へ周知徹底させる
在庫をコントロールしよう!
という事で、今回の記事では在庫を正確に把握するという事をテーマに書いていきました。
捨てて、きれいにして、並べて、見やすく。
1人でやるなら、自分が理解できるように。2人以上でやるなら、みんながわかるように。
それが在庫コントロールの基本だと思います。
次回も在庫の話の延長線で、「発注方式を理解する」っていう事をテーマに書いていこうかと思います。
リンクは下に貼りますね。読んでみてください。
では。