弁当屋さんが、弁当を100個作るのにかかる時間はどれぐらい?
どうして100食なの?って思うかもしれませんが、まず、お弁当屋さんをやるなら、100食を目指してほしい。
理由は、500円×100食=5万を1日で稼げるからです。1日5万まで行けば相当楽になります。でも、他の弁当屋がどれだけの早さで弁当を作ってるかなんてわからないですよね。
今回は、弁当屋が誰も言わないような、100食をどれだけで作れるかをお話していきたいと思います。
ちなみに、最初に定義を作っておきたいと思います。
・炊飯器は、1個 ご飯は250g
・フライヤーは業務用を使用
・盛付台は、器が25個並ぶぐらい。4回転させる
・盛付もは私一人、おかずを作るのも私一人
・メニューは、500円ぐらいで販売できる弁当この弁当を作る時を想定して話を進めていきます。
目次
お弁当屋さんが1人でお弁当を100個早く作るには
まず、お弁当屋さんが1人で100個お弁当を最速で作るには、3個コツがあります。
コツと言っても、普通ですので期待してないで聞いてください。
・作業はすべて同時進行をする
・事前にカットなどは済ませておく
・すべての工程を理解しておくこと
ね、普通でしょ。
でも、これをまずやらないといけません。今回のお弁当は下の弁当ですので、いんげんカットと竹輪を1/2カット、海苔をカット、じゃが芋カットをしておきましょう。
ちなみに、唐揚げ、コロッケ、白身フライ、シュウマイ、赤ウインナー、卵焼きは冷凍食材でやります。
大事なことは、最初にどれだけ調理工程があるかを知っておくこと。
・玉子焼きは冷凍ものを使用するので、解凍する
・シュウマイを蒸す(100個蒸す)
・赤ウインナーをボイルする(100個)
・ポテトサラダを作る(100人前×40g=4kg)
・いんげんの和え物を作る(100人前×30g=3kg)
・ご飯を100人前炊く。(100人前×250g=25kg 2回炊く)
・おかかを和える(即終わる)
弁当を100個作るのにかかる時間は何時間?
今日の本題、弁当を100食作るのに何時間かかるかです。
調理工程と盛付け工程で分けてみていきたいと思います。
弁当100食分作るのに調理工程は、2時間!
では、100人前の弁当を作るのに、調理工程を考えると下の図のようになります。
30分 | 60分 | 90分 | 120分 | |
調理工程1 | ご飯を炊く1回目 | ご飯を炊く2回目 | ||
調理工程2 | 白身フライ | 唐揚げ | コロッケ | 竹輪の天ぷら |
調理工程3 | 赤ウインナー | 卵焼き | シュウマイ | |
調理工程4 | ポテトサラダ | いんげん |
4つの工程を同時に行います。本当はもっと、工程を増やしても良かったんですが、どのみち、ご飯が炊けるのに2時間はかかるので、それに合わせて4工程で調理をしていくようにします。
調理だけで、だいたい2時間。
実際はもっと、少なくてもいける気がします。ご飯炊きながらでも、盛付けはできるわけですので、炊き上がるのを待たずに盛付けを行えば短縮可能です。
弁当100食作るのに盛付け工程は、2時間52分!
では、次に盛付けです。忘れてはいけないのが、1人で盛付けを行うという定義です。盛付け台は、器が25個しか置けませんので、4回転させる必要があります。
盛付け順 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
器並べる | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
からあげ | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
コロッケ | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
シュウマイ | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
バラン&カップ | 3分 | 3分 | 3分 | 3分 |
卵焼き | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
赤ウインナー | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
いんげん | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
ポテサラ | 5分 | 5分 | 5分 | 5分 |
ごはん | 10分 | 10分 | 10分 | 10分 |
おかか | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
のり | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
白身フライ | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
竹輪の天ぷら | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
蓋閉める | 3分 | 3分 | 3分 | 3分 |
箱に入れる | 2分 | 2分 | 2分 | 2分 |
合計時間 | 43分 | 43分 | 43分 | 43分 |
1回転38分として、4回転させるわけですから、43分×4回転172分
時間にして、2時間52分。
1人でやるとこんなもんです。どう考えても、盛付けは1人でやるとどうしても時間がかかります。2人で盛付ければ、半分ぐらいの時間で終わると推測できます。
合計すると、料理が2時間、盛付けが2時間52分ですので、4時間52分です。
これは、ちょっと時間を使い過ぎですね。盛付け工程をパートさんに2時間だけ来てもらって、手伝ってもらうと、2時間52分かかっていたのが、1時間半ぐらいで終了することができるでしょう。ってことが推測出来てきます。
弁当100食作って、どのぐらい儲かるの?
では、いくら儲かるのか計算してみます。
売上 | 500円 | 100食 | 50000円 |
仕入 | 156円 | 100食 | 15600円 |
人件費 | 3000円 | 5時間 | 15000円 |
利益 | 19400円 |
ザクっとですが、19400円儲かる計算になります。
結構、儲かりますね。自分で表を作ってちょっと儲け過ぎたと反省しております。たぶんですが、このお弁当自体が500円で販売するには高すぎるのかもしれませんね。
19400円×営業日/25日=485,000円の利益が出ている状態です。他にも、水道光熱費や家賃などの費用は、儲けた金額から払えたら黒字です。
パートさんを一人雇って、楽してもいいかもしれませんが、ストイックな人は、自分一人でやる!って判断になるかもしれませんね。
時間を管理して朝からサクッと作りましょう!
ランチタイムに間に合わせるには、逆算が一番有効な手段です。工程ごとに見ていくと時間がどれだけ必要かが分かります。今回見てくれて分かってくれたと思います。
今回は、同じ弁当を100個作った場合の時間です。
100個でも違う弁当を作ろうとなると、工程はどんどん増えていきます。工程が増えると必要となる時間は増えていきます。ですので、メニューを増やせばお客様がたくさん来るので儲かると言うのは、ちょっと違うわけです。
お客様も喜ばせつつ、自分たちの工程も時間通りに出来る事が大事だという事ですね!
時間を管理することができれば、朝からサクッと弁当を作ることが可能ですので、どんどん計算していきましょう。