お弁当っていくらで売ればいいんだろう?
お弁当の値段設定に困ったら、まずは500円弁当(ワンコイン)を考えてほしい。
500円弁当はすべての弁当の基準となる値段設定だからです。
その理由を今日は書いていこうと思います。
最後まで読んでね。
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目次
なぜ、500円弁当が基準となるのか
お客様がお昼のランチに、一ヶ月に使いたい金額ってどれぐらいだと思いますか?
私も、弁当屋をやってきて肌で感じているのが、1万前後でしょう。
データを取ってくれている人がいるので、見てみましょう。
Q.一人のランチで使う金額の目安は?
1位 500~599円 25.4%
2位 400~499円 20.2%
3位 300~399円 15.3%
他のサイトでもランチ代について書かれています。こちらは、働く人対象です。
Q.ランチ代にいくらお金を使いますか
1位:「300~500円」24.8%
2位:「501~700円」23.8%
3位:「701~1,000円」22.8%
4位:「1,001円~1,200円」8.3%
5位:「ランチは食べない」4.0%
データから見ても、500円前後の割合が多いのが分かります。
お客様は頭の中でこんな計算をしていると思うんです。
500円(弁当値段)×20日(働く日数)=1万円(使う金額)
全ての人に該当するとは限りませんが、基準は1万としている人が多いわけですね!
こうやって、安売りを言う人がいるわけですが、そもそも、300円の弁当を買う側の人の心理を読み解くと、「安けりゃいいじゃん」っていうのが前面に見えます。という事は、他に安い店が登場した瞬間に自分のお客さまではなくなるわけです。
売る側としても、それでは不安ですよね。300円だと使える食材決まってくるし。だったら、500円ぐらいの値段設定をして、仕入から戦略的に考えた方が売る側も答えを導きやすいわけです。
売る側も自分の良さを出せる金額だし、買う側も弁当屋のファンとして見てくれている人を集める。
それこそ、Win-Winの関係と言えるのではないでしょうか。
また、500円の弁当の値段設定をすることにより、そこから、高い弁当に変化させて利益を確保していくと言うやり方もあります。
お客様が買ってくれて、そして尚且つ、利幅を持たせるために、「これぐらいかなぁ」って少しずつ弁当の内容と相談しつつ、値段を上げていくわけですね。
そうやって、お客様の「買ってもいいかなぁ」っていう判断に合わせていくわけです。
500円弁当を作る「売る側」の理由とは
500円が判断基準になるのは分かったとおもいますが、500円の弁当を売る側の人間の理由とは何でしょうか?
500円の弁当を作る売る側の理由は、以下の3つです。
・仕入できる食材も豊富になる
・500円は売りやすい
500円で販売できるのであれば、献立は立てやすくなります。だって、肉料理で言うと牛肉使えるわけですからね。ハッキリ言って、500円以下の弁当だと豚肉と鶏肉の弁当になってしまう。けど、プラスにみんな大好きな牛肉が使えるわけです。
これは、肉に限ったことではないです。魚でも、野菜でも、言える事です。
売値が上がることにより、使える食材が増えていくわけです。よって、献立は豊富になり考えやすくなります。そして、使える食材も豊富になっていくわけです。
そして、売上作りやすい!
ここでいう、売りやすいというのは、お釣りが簡単っていう意味です。
弁当販売は数をたくさん販売しないと利益を確保できません。だって、500円の弁当を売って、残る粗利益は325円(材料費35%)。とても、生活は出来ません。数を増やすことで、自分の生活や従業員の生活が守られるわけです。
弁当販売って言うのは、数を売って、なんぼの世界というわけです。現金商売の場合、お釣りを手渡ししている暇なんて、いらない時間なんです。ですので、パパっとお釣りが渡せる500円が最高に簡単なわけです。まぁ売掛にして後で現金回収って言う手もあるんですが、請求書を作るのも時間はかかります。
どういう方法でお金のやり取りをするかも、戦略として考えた方がいいというわけです。
だから、500円を売るべきだと私は言うわけですね。
これが、500円弁当作る売る側の理由というわけです。
500円の弁当は売れる!仕組み作りも大事!
心配になるのが、500円の弁当って本当に売れるの?ってところです。
確かに、500円に見合わない弁当だったら売れないです。内容もそうですが、中に入っている食材や、誰が作っているのかっていう、違う要素も大事になってきます。
違う要素とは、ブランディング力です。
仕組み作りとして、常に私たちは「500円の弁当を販売しています」ってことを訴えかけ、尚且つ「クオリティーが高い」という印象も付けないといけません。
あ、「おいしい」は当たり前ですので、ブランディングの前提条件から抜きますよ。
弁当屋というコンテンツが何を発信しているかが大事なんです。「食材にこだわる」「料理長が有名人」「肉料理が得意」・・・などなど、いろんな要素を出せるわけですが、何を自分が推していくかを考えていくわけです。
ラーメン屋さんでも、こってりしたラーメンを最大に押していった店があります。大岩亭っていうんですが、愛知県ではかなり有名です。店主も変った人ですが、箸をラーメンに刺したら立つぐらいのこってりしたラーメンを開発しました。そして、この店はいつも行列です。しかも、高くても売れる。凄すぎる映像は下にあるので見てください。テレビでも紹介されています。これがブランド力です。
弁当の基本、美味しさや見た目以外の何かが必要になってくるわけです。もちろん、マーケティングも大事で、地域によって、売れる弁当の内容もかわって変ってきますが、お客様に合わせて食材も変化させることも大事です。
不健康そうな人がたくさんいるなら、たぶんこの地域は不健康な食べてるわけですから、「揚げ物中心の弁当を作る」とか、痩せている女性が多いなぁって言う場合は、「健康に気を使った弁当を作る」などお客様の見極めも大事です。
マーケティングをしながら、500円で販売する内容を決めていくと、売れていくわけです。認知されたら、こっちのもので、後はお客様が買ってくれるわけです。
もちろん、運んであげるのが一番お客様は喜ぶので、デリバリーも大事かもしれません。そうやって、付加価値を付けていくことで、お客さまが500円を出しても嬉しいって思ってくれたら、500円の弁当は売れていくわけです。
製造も楽?!500円の弁当は量産しやすい!
製造も500円だと楽です。
理由は、人件費がかけれるからです。安い弁当を作ってしまうと、どうしても何かを削らないといけない。一番最初に出てくるのが、人件費です。安い弁当を作ると言うのは、何かを削る戦いになるので製造現場が超忙しくなるんですよね。
逆に、500円だと利益が出てくるので、人件費をかけて作っていけるわけです。1000食ぐらいの量になってこれば、ライン作業がでますし、とても楽になってきます。
人件費をかけられるということは、量産しやすく、楽な仕組み作りが出来ると言うわけです。
そういう点で、500円の弁当は楽になってきます。もちろん、売るのは最初大変ですが、最終的に楽になるのは500円販売の弁当です。
500円の弁当を毎日100個販売した時の利益
ワンコイン弁当を、毎日1人で100食作ったらどうなるだろうか?
100食なら、毎日一人で作れますので、下の記事を読んでみてください。
お弁当屋さんが100個お弁当を作る時間は何時間?朝からサクッと作れます!
500円の弁当を毎日販売したら、利益は35万ぐらいはあります。
500円の弁当を毎日100個の販売したときの計算は以下の通りです。(20日営業)
500円×100個=50,000円 ・・・ 1日/売上5万円
50,000円×20日=1,000,000円 ・・・ 月/売上100万円
材料/35万円
材料費は弁当屋の場合は35%が理想的なんじゃないかなぁって私は思ってます。
家賃10万
水道光熱費など5万
その他の経費15万
残ったお金は、35万円です。
ここから自分の給料が出るわけです。
弁当を100個毎日販売するだけで、自分の給料分は出るわけです。
なぜ、今この話をしたのかと言いますと、500円の弁当でも十分やっていけるってことを言いたかったんです。
コツコツ集めた500円のお客様に毎日100個販売するだけで、商売が成り立つわけです。
それから家賃の10万円ですが、100個の弁当ぐらいなら自宅のキッチンで用意できますよ。そうすれば家賃10万円が減るので利益が増えます。
ただ自宅でやるには準備が必要ですけどね。
500円弁当が売れる理由を知れば全員Win-Winになれる
以上のように、500円弁当に付いて書いていきました。
500円弁当は、販売者、購入者、製作者の全員がWin-Winになれるってことがわかっていただけたでしょうか。
Win-Winって素晴らしいと思いませんか?
誰もが得をする状況ってことなんですよね。
500円弁当なら可能なんです。
私も、安売りの弁当の流れを経験した一人で、とても嫌な思いをたくさんしました。
売りたくもないような弁当を作り、自分たちで作った弁当を安く売って、お客様からも「いいね」って言葉も言ってもらえない。
どこにも、やすい弁当ではWin-Winの要素はありません。
ですので、弁当屋をやるなら500円の弁当を販売すべきだし、高く弁当を売れるビジネスモデルを作るべきだと私は信じています。
ただ、会社によって成功の秘訣は様々だと思うんです。実はとてもシンプルなことを難しくしていることも多々あります。
これまで経営についてのアドバイスを受けたことがない方は、専門家に事業相談をするのもありだと思いますよ。
自己分析のみでは大きな遠回りになりかねないです。
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コンサルで相談される内容は多くの人が悩み失敗する可能性の高い内容なんです。
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知らなくて失敗するのは悲しいですからね。