![弁当屋がひじきのバリエーションを増やす!そしてクレームになった話!](https://breakthrough-2.com/wp-content/uploads/2019/09/hijikinosippaidann1.jpg)
弁当屋の皆さん、レシピ開発頑張ってますか?
お客様を飽きさせない為にも、弁当のコンテンツを作っていく作業はとっても大事。
弁当屋がレシピ開発を、「サボる」行為は、 =衰退に直結!
なんでもそうですが、コツコツやるのが大事です。
しかしながら、斬新なレシピはお客様に敬遠されます。
今回の記事みたいに、ひじきでレシピ開発してもお客様はあまり喜ばれません。
いや、全然喜びません。
しかも、私の場合、儲けようっていう下心丸出し。
私みたいに斬新を追い求めて(しかも、儲けたい一心)、「ひじきでメニュー開発できるんじゃないか?」って頑張ってみて、お客様からクレームをいただく結果になってしまいます。
今回の記事では、ひじきのレシピをたくさん作った挙句、クレームをくらった私の失敗談をお話します。
弁当作りにお役にたてればと思います。
・私が作った、ひじきレシピ一覧。
・ひじきのメニューを増やしてもお客様は喜ばなかったという結果。
・けど、チャレンジ精神は忘れない。
目次
なぜ?ひじきでレシピ開発をした理由
ひじきの利点は、増える事です。
水に戻すと8倍ぐらいに増えます。
(ものによって増え方が少ないものもあります)
50gのひじきを弁当に入れても、13円ほど。こちらのひじきですと、1kgで2200円しますが、水に戻すと1kg/275円に変化します。
圧倒的に安い!
ひじきを弁当の中に入れると儲かるんです。
しかも、探せば1kg1000円ぐらいで販売されているものもあり、本当に弁当屋にとってはありがたい商材なんです。
ですので、私はひじきを使ったレシピを開発すれば、絶対に儲けれるって思ったわけです。
が、世の中はそんなに甘くない。
私が採用したひじきレシピ
私は、いくつもひじきのレシピを作っていきました。
副菜として使用する為ですが、全部で20個程度は作ったと思います。
ひじきのマヨ和え
ひじきの胡麻和え
ひじきの漬物
ひじきの酢の物
ひじきのオレンジドレッシング和え
ひじきのオーロラソース和え
ひじきと揚げの煮びたし
ひじきのチャプチェ
etc・・・・
こんなところです。(はずかしい・・・)
冷静に見ると、斬新を通り越して、まずそうです。
こんなレシピを考えたり、ネットで調べたりで、「これはいける!」と思ったものをメニューに採用。
お客様に、提供をしていました。
しかし、お客様は、これらのメニューを望んでいなかった・・・。
あっ!説明不足でしたので、話しておきますが、私の弁当屋は、産業給食。
毎日一品メニューの弁当屋さんです。
ですので、メニューは1ヶ月毎日違うので、いろんなレシピが必要です。
「ひじきレシピ」による怒り!クレームになる
上記のメニューを見て、皆さんどう思いましたか?
食べたい!って思えましたか?
私は絶対に食べたくありません。
冷静に客観的にみるとそう思います・
しかし、そのころの私はレシピ開発という名目で、お金に目がくらんでいました。
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こんな想いしかない為、平気でひじきレシピをメニューに投入していました。
そんな時、一本の電話が。
お客様からです。
「最近、ひじきの変なメニューが多いけど、客をなめてるんじゃない?あんなメニューを食べたくて、おたくから弁当を買ってるわけじゃないんだけど。ちゃんとしたメニューでやってほしいんだけど」
口調は普通にお話されていたんですが、私は自分の愚かさを痛感していて衝撃が頭の中を駆け巡っていました。
ひじきのヘンテコメニューはお客様は求めていないんです。
ひじきのクレームで、ひたすら反省
電話では、ひたすら謝り、電話を切った後は呆然としてしまう自分がいました。
自分の儲けたい一心で、大切なお客様に嫌な思いをさせていたんです。
自分勝手だった。
独りよがりだった。
金の亡者だった。
本当に反省しました。
お客様が何を食べたいか、お客様に何で喜んでほしいか、大切なことを全部置き忘れたメニューだったんです。
大事なことは、自分から与える事。
儲けることは二の次。
って考えないと本当の儲けからは程遠いという体験談になりました。
ひじきの煮物はみんな大好き
この体験から、私はひじきを、ほぼ「ひじきの煮物」にしか使わなくなりました。
あっ、ひじきご飯の時も使います。
ひじきの煮物は、みんな大好きだし、私たちも上手に作れるレシピを持っているからです。
お客様も「おたくのひじきの煮物はおいしい」って言ってくれます。
ひじきの煮物はみんな大好きなんです。
ですので、ひじきのマヨ和えとかひじきのドレッシング和えなどの変なレシピは一切やめました。
やっぱり、お客様に好かれるメニューを出すのが一番信用を勝ち取る方法ですからね。
得意料理を出すのは大事です。
ひじきを使う時はこんな時
もちろん、ひじきの煮物が高評価だからと言って、毎回出すわけにはいきません。
ひじきばかり出していると
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って、言われてしまいます。
ですので、私がひじきのレシピをメニューに加えるタイミングがあります。
・和食のメニューの時
・弁当に黒色が欲しい時
特に、メインメニューの材料が高い時、全体の原価を下げる為、ひじきを使用するようにしています。
もちろん、メインの料理に力を入れたいからです。
これにより、月に1回程度の使用量になりました。
他にも、材料費を下げることが出来る食材はたくさんありますからね。
それらを上手に使うことでメニューバランスを取ることをしています。
しかしながら、やはりチャレンジする私
しかし、懲りない私はひじきでチャレンジはしています。
もちろん、「これならお客様は喜んでいただける」というレシピです。
自分勝手なメニューではありません。
お客様ファーストです。
これは例えるなら、赤ちゃんがはいはいから立つまでのチャレンジみたいなものです。
人は、成長するためには未知の世界に足を踏み出さないといけません。
赤ちゃんのように人は誰しも最初から出来るわけではありません。
何かにチャレンジして始めて出来るようになるんです。
ですので、「クレームをいただいた」からと言ってチャレンジを止めるというのは「成長を止める」ことになります。
クレームは、クレーム。反省点を見つける為のもの、チャレンジを止める必要はどこにもないのです。
ひじきは体にいい!メニューに加えよう!
というわけで、私はひじきで商売の勉強をさせていただきました。
時間はかかりましたが、それなりのノウハウと考え方を手に入れました。
ここで全部言ってるけど(笑)
記事の最後に言うのも、アレなんですが、ひじきはとっても体にいいです。
日本では古くから「ひじきを食べると長生きする」と言われており、敬老の日にちなんで9月15日は「ひじきの日」となっている。
Wikipediaより
ひじきをメニューに加えることは、お客様にとってもプラスになります。
レシピ開発は人生の修行と一緒です。
チャレンジあるのみです。
チャレンジした人しか手に入れられない希望もその先にきっとあります。
ぜひ、チャレンジ精神をもって弁当屋をやっていきましょう!