弁当屋作りをするときに、弁当屋をどういう風にしていきたいか、コンセプトを紙に書いた方が弁当屋作りをスムーズに行うことができます。
コンセプトを、直訳すると「概念(がいねん)」です。
概念とは
人が認知した事象に対して、抽象化・ 普遍化し、思考の基礎となる基本的な形態となるように、思考作用によって意味づけられたもの。
Wikipediaより
コンセプトを作ることで、弁当屋がどういう方向に向かっていくか、最初から最後まで一貫した考え方をつくることができます。
一貫した考えを持った弁当屋ほど、独創的で差別化できる弁当屋であることが多いです。
お客様獲得も、このコンセプトにかかっていると言ってもいいです。
コンセプトがあると、一貫した営業が行えて、迷うことがありません。
例えば、「介護施設専門のお年寄りの健康を考える弁当作りをする弁当屋」って決めたら、介護施設に営業に行きますよね?
その他には目もくれずに、お客様獲得に力を入れることができます。
でも、どういう手順でコンセプトを作っていくんだろ・・・?
って、疑問に持つ人もいると思います。
でも、大丈夫です。
コンセプトは、手順とコツさえ知ればできます。
コンセプトの手順を知って、弁当屋作りをスムーズに行っていきましょう。
⭕この記事で分かる事⭕
✅弁当屋のコンセプトの作る手順
✅コンセプトを作る時のコツ
✅間違ったコンセプト作りはこんな人がする
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目次
コンセプト作りの手順
コンセプト作りに大事なのは、「誰に」「何を」を提供していくかをハッキリさせることです。
「誰に」と「何を」が分かっていないと、言葉にして書くことはできません。
私がおススメする手順は、以下とおりです。
1️⃣どういう弁当屋にしたいか、自分の価値観を紙に書く。
2️⃣どんな人に食べてほしいか、ペルソナを書いた。
3️⃣自分が弁当屋で何ができるか、他社の弁当屋を見て回り紙に書く。
4️⃣コンセプトマップを作製して視覚化する。
では、順番に手順を説明します。
どういう弁当屋にしたいか、自分の価値観を紙に書く
まず、コンセプトで大事になってくるのが、自分の価値観です。
「誰に」と「何を」を決める前に、自分の気持ちをハッキリさせておかないと、コンセプトを決めた後に「なんで俺がこんな弁当をつくらないといけないんだ」ってことにもなりかねません。
自分の価値観は、羅針盤です。
大きな海に羅針盤がなかったら、海で迷子です。
そうなると、どんぶらこーどんぶらこーっと流されるだけ。
羅針盤があれば、目的地まではっきりと道のりがわかります。
だから、自分の気持ちを言葉にして紙に書くことはとっても大事です。
どんな人に食べてほしいか、ペルソナを書いた
『どんな人に食べてほしいか』とは「誰に」という部分です。
この部分を、ハッキリさせるため、私が推奨している方法は「ペルソナを書く」です。
ペルソナって何?
っていう人も多いかもしれませんので、説明します。
ペルソナとは
ペルソナとは、実際にその人物が実在しているかのように、年齢・性別・価値観・居住地・年収・職業・役職・趣味・特技・家族構成・生い立ち・休日の過ごし方・誰と過ごすか・ライフスタイルetc・・・などをリアリティのある詳細な情報を設定する事。
要するに、架空の人物を作り上げるんです。
先ほど説明した、「自分の価値観」よりペルソナを描いてください。
例えば、自分の価値観の中で「高齢者の為になにかしたいなぁ」って思ったのなら、
ペルソナの例です。
名前:田中大輔
年齢:88歳
好きな食べ物:魚
嫌いな食べ物:野菜
家族構成:娘が1人(家庭がある)
好きな歌手:美空ひばり
好きな事:カラオケ
今の住まい:老人ホーム
病気:腰痛アリ
友達:多い
性格:明るいがすぐ怒る
特技:麻雀
認知症:なし
年収:年金のみ
生い立ち:若いころ戦争があり、食事に困った記憶があります。よって、食事の大事さを誰よりも知っています。
この様に、書き出していくんです。
ポイントなのが、個人一人を対象に書いていくこと。
個人を対象にして書くことは、一見、弁当の数がとれないんじゃないか?
って思うかもしれません。
しかし、この考えは間違えでその他大勢的な書き方は、弁当の内容がブレてしまいます。
上記のペルソナで書いた、田中大輔さんに向けて書くことにより、より一層の独創的な差別化したお弁当が作れます。
その独創的で差別化したお弁当は、実は田中大輔さん以外の人も「その弁当いいね、食べてみたい」って思わすことが出来るわけです。
この「誰に」っていうところは、ものすごく重要で「誰に」を描けないと、弁当を作っても誰に向けて作った弁当なのかはっきりさせることが出来なくなってしまうので、最初の段階で作っておくと弁当屋つくりもスムーズに行うことができるでしょう。
自分が弁当屋で何ができるか、他社の弁当屋を見て紙に書く
これは、「何を」の部分です。
何をって言われても、なかなか弁当のイメージが出来ないです。
特に、先ほどの田中大輔さん用のお弁当はどんなものがいいのかと、考える時にサンプルイメージがないと出来ません。
ですので、サンプルイメージを集める為に、他社の弁当を見ていくことが大事になってきます。
もちろん、「自分の中にイメージがあるから、他社の事はどうでもいいわ」っておもおう人もいるかもしれません。
でも、その自分のイメージの弁当は、売ったことがある弁当なのでしょうか。
売ったことがあって、サンプルイメージが出来ているなら大丈夫です。
しかし、実際に弁当を売ったことがないなら、売れている弁当を見るべきです。
「想像で売れているイメージ」と「実際に売れている弁当のイメージ」では、信ぴょう性は、「実際に売れている弁当」をサンプルイメージにした方がいいに決まっています。
ですので、自分の判断だけではなく、他社の力も借りて弁当のイメージを膨らませていくことが大事です。
それと、絶対に他社の弁当を見たら紙に書いていくことが大事です。
人間の記憶はあいまいです。
いいところも、悪いところもどんどん忘れてしまいます。
ですので、紙に書いてデータ化していくことをおすすめします。
それと、ネット上からでも注文が出来る弁当屋があります。
こういうところから、注文してみてサンプルイメージを作っていくのも作戦のうちです。
特に、田中大輔さんのような高齢者向け弁当は手に入りやすい状況です。
参考になりやすいので、ぜひ頼んでみてください。
コンセプトマップを作製して視覚化する
コンセプトマップとは、コンセプトを図解にしていく方法です。
コンセプトを図解にすることによって、得られる効果は以下の通りです。
✅知識・自分の考えとの関係が理解できる
✅全体像の理解がしやすい
✅理解速度が速くなる為、行動が早くなる
コンセプトマップは、紙とペンがあればできます。
そして、今自分の頭の中に浮かんだ言葉を紙に書いていきます。
その言葉と言葉を線でつないでいきます。
そうすることにより、コンセプトマップは完成していきます。
是非やって見てください。
コンセプトを作る時のコツ
コンセプトを作るコツが3個あるのでご紹介します。
✅自分一人で考えない
✅短時間で作らない
✅コンセプトはいつでも変更可能
自分一人で考えない
自分一人の考えだけでは、偏った見方をしてしまいます。
特に、何かを始めようとしている時は、尚更偏り新しい見方を忘れがちになってしまいます。
初期段階で、もっとたくさんの見方を発見していれば、行動ももっと変わってきます。
その為のヒントを、みつけないともったいない。
なので、一人ではなく、2人、3人の意見を聞くべきです。
誰でもいいので、相談できる人を見つけて意見を言ってもらい参考にした方が、よりよい弁当ができるでしょう。
短時間で作らない
コンセプトを短時間で作ろうと思うと、雑になります。
雑なコンセプトは雑な弁当屋を作ってしまうことになりかねません。
高齢者向け弁当を作ろうとしている人が、雑にコンセプトを扱うと、
「ちょっと硬い食事でも大丈夫だよね」
とか、コンセプトとはまったく合致していない行動を起こしてしまうこともあります。
コンセプトをきっちり決めて、一貫した方向性こそ、「この弁当を待ってたんだよね」って、お客様からの支持は頂けるものです。
ですので、コンセプトを決めきれないなら、時間をかけていいです。
じっくり考えて出したコンセプトの方が、後々弁当屋の成長は早くなります。
ですので、焦らず、雑にならず、コンセプトを作っていきましょう。
コンセプトはいつでも変更可能
コンセプトは、いつでも変更可能です。
凝り固まっていては、柔軟な対応はできません。
間違っていた!と感じるなら方向転換も必要です。
しかし、大きな変更は痛みを与えます。
特に金銭的な痛みは、大きいです。
介護用の弁当から店舗型の弁当屋になる!ってなると、改装費などものすごい出費になります。
ですので、激しいコンセプトの変更ではなく、「ちょっと方向性が違っていたから、こっちの道を探ってみよう」ぐらいの変更をお勧めします。
間違ったコンセプト作りはこんな人がする
間違ったコンセプト作りは、間違った方向にどんどん進んでいってしまいます。
1日ズレたら、1年後は全く違う場所にいるってこともあり得ます。
ですので、初期の段階で気を付けた方がいいので、記載しておきます。
✅自分が正しいと思ってコンセプトを作っている人
✅業界を調べもせずにコンセプトを作る人
自分が正しいと思ってコンセプトを作っている人
自分に自信がある人は、偏った物の見方をしてしまう時があります。
正しい場合は、推進力になるが、間違っていた場合、ブレーキになるのは目に見えています。
しかも、自分の考えが間違ってるわけがない!って思ってるわけですよね。
もう、コンセプトの変更をしようにも変更できないです。
ですので、自分に自信がある人も
「自分の意見は正しいが、他の人の意見も聞いてみよう」
っていうスタンスでいた方が、道を間違ったときに変更がしやすいでしょう。
業界を調べもせずにコンセプトを作る人
弁当業界の事を調べもせずにコンセプトを作る人は、危ういです。
理由は、老舗の弁当屋は強いからです。
老舗とは、創業30年以上の弁当屋の事を指します。
弁当屋も業態ごとに、熾烈な戦いをしてきました。
今、現在も弁当屋として営業しているお店は、その戦いに勝ってきた弁当屋たちです。
そう簡単に、勝てる相手ではありません。
ですので、コンセプトを作っている時に、自分のやろうとしている弁当屋たちを調べることをおススメします。
調べていけば、どこかに隙はあるものです。
例えば、「弱い地域」や「やっていないサービス」など見えてきます。
そういうことも感じながらコンセプトを作るとよりよい弁当屋が作れるでしょう。
コンセプトを作れないなぁっていう人は、コレ!
コンセプトを作れない人は、フランチャイズに加盟することをおススメします。
フランチャイズには、コンセプトはもちろんメニューや売り方など、弁当屋に必要なたくさんのノウハウを手に入れることが可能です。
それこそ、普通に10年かかって習得していくノウハウを短時間で習得できるでしょう。
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コンセプトを作ってみましょう!
以上のように、弁当屋を開業をスムーズに行うにも、コンセプトが必要だって事が分かって頂けたでしょうか。
必要な手順は
1️⃣どういう弁当屋にしたいか、自分の価値観を紙に書く。
2️⃣どんな人に食べてほしいか、ペルソナを書いた。
3️⃣自分が弁当屋で何ができるか、他社の弁当屋を見て回り紙に書く。
4️⃣コンセプトマップを作製して視覚化する。
です。
是非、やってみてください。
弥生のかんたん開業届は無料で開業届を作成できます。
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すぐに開業届けをしないという方にも登録しておく事をお勧めします。
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