全国を歩いて弁当の調査をしていたら、何年も時間がかかってしまうので、Twitterで調査をすると、こういう時に便利。みんさんは、Twitterをやっていますか?Twitterとは自分から情報を発信したり、みんながつぶやいたコメントを受信ができたりするツールで、全国の人たちと友達にならなくても、検索するだけで情報が手に入ります。
今回の調査対象はTwitter上の「安い弁当」です。
果たして、どこまで安い弁当があるのか・・・それは食べたいものなのか。検証するのも大事な研究材料となります。高い弁当を販売するにも安い弁当も知らないと作れませんからね。安い弁当から高い弁当まで全部見て、自分の中に基準を作ることが大事です。
今回の記事では、Twitter上で安い弁当を探して、考察していきます。最後まで読んでくださいね。
この記事で分かる事
・全国の安い弁当に付いて
・弁当の原価
博多駅にある総菜屋さんの400円弁当
まず、博多にあるという400円のお弁当を見てみましょう。
博多駅に惣菜屋さんがあって、駅構内で500円前後出せば弁当が買えるのは非常に助かる!
この日替り弁当400円でっせ?駅でこの値段は安い!
弁当が博多っぽくないので、無理やり博多っぽい惣菜見つけて明太ボールという謎の揚げ物を買ってみたら意外と美味かった 笑 pic.twitter.com/cTJ7vhwBmW
— しまっちょ (@shimatcho55) September 20, 2019
三色ご飯に、ハンバーグと何かフライが入っています。サイドには、漬物と春雨の惣菜が入っています。この弁当で400円前後。このTwitterをつぶやいている人も、「安い」と表現しているので、満足していることが分かります。
まず、原価を計算をしてみると、ザクっと見て130円前後です。400円という販売価格なら、原価率は約32%です。原価率は35%以内が理想ですので、弁当屋にとって儲かる商品になっています。
この弁当の良いところは、三色ご飯という手間をかけているところでしょう。普通なら梅干しをポンっと入れて終了です。そこを三色を入れているところが素晴らしいポイントです。そして、極力安い弁当箱を使っているのも素晴らしいです。この弁当箱は、安いんですが、丈夫で使いやすく盛り付けやすい。私も使っている弁当箱なのでTwitter上で出会うとは思いませんでした。
それと、良いポイントはまだあります。それは、販売している場所が博多駅という立地条件です。普通なら、「立地がいいから高く売ってやるか」って気持ちにもなってしまいますが、400円と買いやすい値段設定をしてくれています。もっと高く売ればいいのにって思う反面、真面目な経営者がやられているのは間違いないです。これも、お客様にとってプラスポイントでしょう。
それと、色合いも考えて盛り付けていると私は感じました。タルタルソースの上に「もみじ」のバランをのせているのが証拠です。安い弁当なら別にいっかって思うところを、色合いまで考えて盛り付けている。そういう気配りを感じる弁当です。素晴らしい!
「555円の1kg弁当」と「200円弁当」
パンチがある弁当屋さんを見つけたので紹介します。しかし、どこにあるかは書いていないのが残念。
このおにぎりは3キロおにぎりという名前で具がめっちゃ入ってます!笑
555円のはこのおかずとは別に白米が付いて1キロ弁当っていう名前らしいです(笑
安い弁当やお惣菜もあったりしてお近くの方は一度行ってみてもいいかもっす!!
俺は行くぞ🐻🎵 pic.twitter.com/0v3SuZ74mh— くま一撃 (@KgNWglsQesEXsro) September 16, 2019
555円のお弁当は突っ込みどころがたくさんある弁当です。写真に写っているのは、おかずのみで、ご飯はどうやら別にあるらしい。名前も、「1kg弁当」とインパクトが凄すぎ。(弁当の名前が覚えやすい!)
まず、原価計算をしようと思ったんですが、弁当箱の中におかずがパンパンに入っている為、写真では原価計算が困難・・・・ですが、ご飯を入れて250円ぐらいでしょうか。売値が555円の場合、原価率45%の弁当ですので、まだ許容範囲と言えます。
弁当の名前もインパクトがありますが、弁当の見た目も圧倒的なインパクト。こんなにご飯を食べたいのか?って、疑問に思うところもありますが、値段を考えると安いというインパクトは残せます。
そして、555円の文字もいいです。どの弁当も555円!「この弁当は555円だよ!」って覚えやすいのでお客様の印象に残りやすいと言えます。
もし、このような弁当が作りたい場合、弁当製造でも手間がかかることは忘れてはいけない。揚げ物だけでも、たくさん入っていますよね。他にもシュウマイやハンバーグ、よく見ると煮ものも入っています。手間は半端なくあるので、製造に時間がかかることは間違いありません。
それと、真逆の弁当が200円弁当です。
何だこのシンプルさは。本当に同じ弁当屋の弁当なのか疑問になります。原価計算をすると、どの弁当も100円以上はかかっていますので、原価率は50%以上になります。あまり、他のお弁当屋さんの悪いところを言いたくはないが、言った方が皆さんの為にもなるだろうか・・・、勉強になると思うので言ってしまおう。
ハッキリ言って、儲からない弁当です。あぁ、言ってしまった。
在庫処分で販売する分にはいいかもしれませんが、200円という値段はインパクト大です。もし、この店が350円の弁当を出そうものなら、「高い!」と言われる可能性もある為、今後の展開にも問題があると言えます。
だったら、先ほどの555円の弁当をガンガン販売していた方がいいと言えます。
京都で一番安い250円弁当
【画像】京都で一番安い弁当屋さんの250円弁当www - https://t.co/RHbEfUTfJ9 - #グルメ - #弁当 #激安
— 明日は何を食べようか (@yuuhi0110k) April 16, 2019
京都のお弁当屋さんは、250円弁当を販売しているようです。お箸にも「250円弁当」と書いてあるので、基本方針から安く販売する気満々です。
この弁当の凄いところを言うと、エビフライを豪華にも2個も使っているところでしょう。こういうエビフライって値段が実は結構高くて、弁当に入れると原価率がグッと上がる食材なんです。それを、ズバッと入れているところがポイントです。この弁当の原価計算をしてみると、150円ぐらいで出来ています。よって、250円で販売すると原価率60%。100円しか儲からない弁当です。
私の原価計算の方法がおかしいのでしょうか・・・自信がなくなってしまいますが、きっと150円ぐらいで作られています。
それと、器のサイズが少し大きいんですよね、コレ。だからご飯もしっかり入りますので、男の人がお客様でもお腹いっぱいになる弁当です。
250円で販売するにはもったいないぐらいのお弁当です。「もっと、原価を考えた方がいいのでは?」と、余計なお世話を言ってしまいそうですが、このお弁当屋さんの価値観なんでしょうね。是非、250円で貫いてほしいものです。
安い弁当を参考にするポイント!
安い弁当の中にも、参考になるポイントはたくさんあります。例えばこんなところは参考になるはずです。
・使っている器
・売り方、見せ方
・ネーミングのキーワード
・使っている食材
・調理方法
今日紹介した弁当は、安く売る為に、安く売る為の努力をしている弁当です。参考にできるところ吸収して、高い弁当に繋げるのも大事なことです。特に、ハングリーに売る姿勢は、見習った方が絶対にいいと感じます。
良いか悪いかわからないのですが、どこか崖っぷち感があり、落ちてたまるか!っていう気迫を感じる弁当でした。弁当の中身も大事ですが、精神も学ぶべきポイントであったと言えます。
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写真教室に通うより、圧倒的に安いし、上達も早いですよ
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