弁当屋で失敗した数の多さでは誰にも負けてないなぁって自負がある@なおです。
こんな声にお応えするために、今回の記事を書こうかなぁって。
弁当屋を15年やって「弁当屋開業」、「新店オープン」や「M&A」を経験をしましたが、ほぼ失敗したなぁって思う事ばかりです。
どっちかというと、失敗したことをカバーして生きてきたような人間です。
なので、ここで話す失敗談で「あいつが考えもなしにやったことだから気を付けよう」ってなってくれれば幸いです。
特に、取り返しのつかない失敗は、莫大なお金を失う可能性があるから知っておいて損はないとは思います。
では、いってみましょう。
・失敗を回避する方法
・開業を失敗しても大丈夫なの?
目次
弁当屋を開業して失敗したと思う3つのこと(始めが大事)
私が、弁当屋を開業して失敗したなぁって思うことは、3つあります。
・立地選びを失敗した!
・親族と経営して失敗した!
こんな感じです。
ね、どれも取り返しがつかなそうな失敗でしょ。
でも、大丈夫。人生何とかなるもんです。
ただ、余計な苦労をしなくてもいいと思うんですよね。
だから、みなさんは同じような失敗をしないようにしてくださいね!
特に、開業前なら改善可能なことばかり!
建物の構造を失敗する
弁当屋を開業してから数十年。
「あー失敗したなぁ」って思うのが、弁当屋の内部構造です。
あの頃の私は無知だったし、世の中も「食中毒に対する意識」が全く違った。
だって、今の時代では許可が出ないような構造でも、飲食店営業許可を出してもらっていたんですよ。
で、時代は移り変わって「令和」。
許可が出た時代の構造では、現代には合わない・・・。ってものばかりです。
あ、ということは、なので、無理くり時代に合わせた構造にしていくしか方法はなかったんですよね。
だから、「あー失敗したなぁ」って思うのが、平成の終わりごろだったりするんです。
特に、弁当屋が気を付けないといけない事は食中毒です。
建物を建てる前から食中毒対策した構造にするべきなんです。
手洗い場の場所を考えてない作りにしてしまった!
履物を変えないと作業できない環境にするべきだった!
これだけは最初に作っておくべきだったっていう失敗です。
トイレの環境が悪すぎとは?
トイレは食中毒を発生させる場所でもあります。特に怖いのが「ノロウイルス」。少量の菌数で発症してしまうのが怖い。
その為にも、トイレ環境はよくするべきって言うのは現代では当たり前です。
特にトイレに入る時は履物を替える事は、かなり効果的な対策になり、保健所も口酸っぱく履物は替えろよ!って言ってきます。
もちろん、私も今では「当たり前だよね」って思うことが、当初出来ていなかったんです。
構造上、「ここで履物代えてね」ってみんなに言っても、トイレ前だと履物代えている余裕がない場合があるんですよ。漏れるから。
もう、トイレまっしぐら状態だったんですね。
今だから言えるけど、本当に怖い事をしていたんだなぁって思います。
というのも、トイレ前とトイレの中は段差もなく、そのまま入れてしまう構造だったんです。
環境がそうさせていたと言っても過言ではないです。
なので、トイレ前を一段高くして強制的に靴脱ぐような構造を変えました!
それこそ、工事をしまくって段を高くしてキッチンの靴では入れないように構造をつくりました。
最初からしておけよって思いましたが、当時では知識不足だったんですね。
後付けの工事は大変でした。
トイレにそのままの靴で入れてしまう環境だと、ノロウイルスが厨房に入ってしまう可能性が出てきます。
それを防ぐためにも、どうやっても、トイレ用の履物に変えないとトイレに行けない環境を作るんです。
どうやってやるかは、それぞれの環境状況があるので一概には言えませんが、一回厨房で吐いている履物を脱ぐことをさせればいいんです。
それと、一緒に働く人たちへの意識をもってもらうこと。
これが不可欠だと思います。
それと、トイレの取っ手も気を付けた方がいい。
なるべく取っ手に触らないようなトイレにするべきでしょう。
じゃぁ、扉をつけなきゃいいのか?って言われそうですが、それでは丸見えなのでダメですよね。
これには、かなりの予算が掛かってしまうので、難しいとは思います。
なので最初のうちは、清掃をしっかりして食中毒を持ち込まない努力をするべきでしょう。
手洗いをすぐにできる環境作り
これも、食中毒対策ですよね。
手洗い場を、計算して作っていくんです。
もちろん、シンクはダメです。
手洗い専用で考えないといけません。
一部屋に1か所。
トイレにも1個。入室する前の全室にも1個。厨房にも1個。
全部の部屋に設置を行います。
手を洗う習慣を作れば、食中毒の発生確率はグッと減るでしょう。
それだけでも、リスク対策となります。
重要なことなので、最初にきちんと計算して場所を考えるべきでしょう。
履物を変えないと作業できない環境は作る
汚染区域と清潔区域を同じ履物で出入りをしてはいけないということです。
土足まま調理場に入るのは、土壌菌やその他の菌を調理場に入れているのと同じこと。
それに、調理場の履物で外に出ることも、菌を調理場に入れてしまうのでダメです。
では、どうするかと言いますと、
外に出ない構造を作るしかない。
これはかなり難題で、頭を悩ませないといけない事です。
弁当を作ったらその後はどうやって外に出せばいいのかとか、
ゴミ出しをどうしたらいいのか。
食材の納品時はどうしたらいいのか。
など、たくさんの問題が出てきます。
ヒントは、ゾーニングです。
部屋あるいは区域によって、汚染区域、準清潔区域、清潔区域の三段階で分けるわけです。
それを、山なりに考えます。
汚染−準清潔−清潔−準清潔−汚染
清潔区域からいきなり汚染区域には行けないような構造にするわけです。
準清潔区域を作ることによってリスクを減らすという考え方です。
立地を失敗する
立地の失敗は、致命傷になります。
これは、本当に苦労した。
私のいたところはどの方向を見ても、住宅街。
何でここに建てたんだろって思うけど、昔は何もないところだったんですよね。
年月が経つにつれて住宅街になってしまったんです。
そうなると、苦情が来るので、余計なダクトや目隠しを作らなくてはいけません。
それに、配達専門だと車の運転を気を付けないといけないし。
配達専門の弁当屋をやりたいなら、最初から工業区域や人が来ない所でお弁当屋を開業するべきでしょう。
試算を失敗する
売上を、夢見る花子さん状態で試算を行うと痛い目にあいます。
開業前って言うのは、売上と経費を計算して儲けがどれぐらいあるか計算しますよね。
その計算が、全く違うという状態です。
私も、何か事業を始めようとするときに、よくお花畑状態の試算をしてしまう時があるんです。
売上はこれぐらいあるよねって思っていても、やってみたらまったくない。
そういう状態で開業をしてしまうと困るのは自分です。
特に売上が作れないとなると、いきなり存続の危機です。
そうならないためにも、どうやって売上を作っていくか最初に考えて行動を起こしましょう。
まとめ
以上のように私の失敗を参考にしていただけそうでしょうか。
私の失敗も何かのお役に立てばとは思います。
無駄な時間を過ごすよりも、営業をして1食でも多く売った方が未来のためになりますからね。