自分以外の周りの弁当屋の利益率をきちんと把握していますか?
もしかしたら、隣の弁当屋は、ものすごく儲けているかもしれませんよ!
自分以外の弁当屋の仕組みは、勉強材料になるだけでなく、目安となる為、把握するしたほうがいいです。
そして、これから弁当屋を開業する人も、現在弁当屋をやっている人も、利益率を考えて弁当屋の仕組みづくりをするべきです。
つまり、儲かる弁当屋のビジネスモデルを作るという事です。
例えば、有名どころで言うと「ほっともっと」や「食宅便」などが高収益型モデルと言えます。
ただ、儲かる弁当屋を作るだけでなく、世の中の為になる事にもなりますので、考えて弁当屋の仕組み作りをすることが大事です。
弁当屋を始めようかと考えている人には、参考になるかも。
目次
弁当屋の利益率の計算方法
利益率の計算方法
利益率(%)=利益(各種費用を差し引いたもの)÷販売価格((売上高)×100
例えば
販売価格400円で1個販売すると、50円の利益(各種費用を差し引いたもの)が出る弁当の場合
利益率 12.5%
販売価格800円で1個販売すると、200円の利益(各種費用を差し引いたもの)が出る弁当の場合
利益率 25%
商品を売る場合、粗利率を考えるのは基本なんですが、材料費以外にもたくさんの費用がかかっているのも弁当です。
費用の例を書いておくので、自分の会社の弁当はどうなっているか確認しましょう。
例 【売上が100%】
材料費 35%
人件費 30%
運搬費 10%
その他の経費 10%
利益率 15%
粗利率や売上高のみを考えて弁当を販売していくと、最終的にマイナスになっている場合もあるので、利益率で計算することも大事です。
弁当の利益率を高くする方法
利益率を高くする方法は、2つ。
経費を下げるか、売上を上げるか、どちらかです。
非常に単純な答えですが、どちらも大事です。
弁当屋の経費を下げる
弁当屋の経費を下げる方法は、利益率を高くするためには必要なことです。
ほっともっとの場合、経費を下げる為に、非常に戦略的な方法を使っています。
人件費を考えたオペレーション。材料の流通。などなど。
どれをとっても考えて作っている。
特に、宣伝広告に関しては「ほっともっと」は凄いとしか言いようがない。
テレビでは頻繁に見るし、ネット広告も使っています。
ですので、多くの営業マンを置く必要はありません。
お客様が弁当屋に行くので、営業マンが売りに行く必要がない為、給料を広告宣伝費に使うことができます。
そして、全国展開しているのでネットやテレビで知名度を上げて買ってもらうことが可能です。
しかも、メニューは管理栄養士が考えた美味しいメニュー。テレビの広告では美味しいメニューをタレントが美味しそうに食べて、誘います。
こんなに強い誘導線はありません。
しかし、これは大きな弁当屋だから出来る戦略であって、小さい弁当屋の戦略にはならないんじゃないかって思いますよね?
実は小さい弁当屋でもメディア戦略は出来ます。
Twitter、Facebook、YouTube、Instagram、Line ブログ ホームページなど最近は個人がメディアを持つ時代です。
ホームページに販売ページや問合せページを作り、ブログやTwitterで集客を行うことも最近は手軽にできます。
また、YouTubeは無料で動画をWEB上に流すことが出来るので、弁当屋の宣伝や広告も自分たちで作成する事も出来ます。
(ただ、センスはいりますが)
これらの無料の媒体は、複数使うことによってホームページ上で商売をすることもできるし、お店の集客も増やすことが出来ます。
これらのSNSは、先ほども言い米したが無料で使える為、広告宣伝費は自分の隙間時間で当てる事が出来ます。
しかも威力は効果的なので上手にやれば、ものすごい宣伝広告になります。
弁当屋が安定して売上を作り、継続的に利益を出すマーケティング方法!
そういう努力が、宣伝広告費や営業マンの給料などの経費を削減することが出来ます。
弁当屋の売上を上げる
弁当屋の売上で大事なのは、リピートです。
どの商売でも一緒ですが、同じお客様にたくさんの商品を買ってもらった方が効率がいいです。
毎日が新規のお客様の場合、対応は大変です。
「いつもの弁当をお願い」っていうリピートのお客様がいるからお弁当屋さんの効率が上がるんです。
リピートのお客様を確保して、数を増やすと売上高は上がります。
しかし、大事なのが弁当1個の単価です。
400円の弁当を100個販売して、40,000円
5000円の弁当を8個販売して、40,000円
どちらも同じ弁当の売上だが、弁当の中身は全く違うのは想像がつく。
400円の弁当の素材と5000円の弁当の素材が一緒だとどうなるだろうか想像すると面白い。
400円の素材では、大量の素材を弁当箱の中に入れないと5000円にはならない。
どう考えても一人では食べきれないオードブルの完成だ。
なので、5000円の弁当の素材は、高級食材などを使用しなければいけないが、ここに大きなチャンスが生まれる。
例えば、おせち販売なら弁当屋なら出来るはずです。
他にも、クリスマス、恵方巻、仕出し弁当など。高い弁当の需要はたくさんあります。
しかも、ここだけの秘密なんですが、お客様は、高級食材の値段なんて知らないも同然なんです。(お客様が食材のプロならわかってしまう・・・)
こちらも市場に行って仕入れたりするので、コストを抑えやすい。
だから、美味しい料理を作れば高単価だが、低コストの弁当が作れるわけです。
逆に、400円の弁当は、元の素材も安い為、これ以上の低コストは出来ない。
だから、高単価の弁当を作るべきなんです。
先ほども言いましたが、5000円の弁当8個で40,000円です。
30個販売したら、15万円です。
配送も30個ぐらいなら、簡単に終わる事が出来ます。
ただ、難しいのはお客様を見つけてくる方法でしょう。
集客さえできれば高い弁当は魅力的なビジネスモデルになるでしょう。
食宅便の場合
1つだけ例を書いておきます。
食宅便という弁当屋があるんですが、この弁当屋は、ネット販売のみで営業をしています。
対象は、高齢者向けの弁当です。
7食で3980円ですので、1食単価は568円。
しかも、ご飯はついていません。
おかずのみで568円です。
内容を見てみると、確かに素材はいいものを使っています。原価は200円ほどなので粗利益率は35%ぐらいでしょう。
売上の作り方は、お客様の囲い込みです。
リスト化したお客様にどんどんDMを送り、購買に繋げるわけです。
そして、新規の作り方は、ネットよりバンバン集客して、かなりの数のお客様を獲得していると私は思います。
「食宅便」というキーワードだけで1ヶ月に2400件もの検索をされているので、その中からでもお客様の獲得は多いと思います。
ネットで販売できるには理由があります。
食宅便は冷凍弁当ですので、全国展開。
すべてヤマト運輸がチルド便で7日分をお届けしてくれます。
ですので、普通の弁当屋さんと違って配送コストは極端に少ないし、全国どこへでも弁当を配る事が出来るんです。
儲かる弁当屋を目指すなら一度「食宅便」を実際に注文してみると勉強になりますよ。
参考になるだけでなく、商売のやり方も理解できます。
高収益化モデルの作り方
高収益化モデルの弁当屋になる為に必要なことは成長期前半の弁当屋の業態に参入する事です。
例えば、地域にないサービス。地域に今までにないサービス。と言ったものがそれにあたるでしょう。
産業の成長曲線には、導入期ー成長期ー成熟期というものがあり、成長期の前半に位置する弁当屋業態に参入すると、まだライバル会社が少ないので価格もさほど崩れていないので、大きなビジネスチャンスとなります。
※「成功者の告白」より 著者 神田昌典
しかし逆に成熟期にある業態に手を出すと安売りばかりで儲からない。
というか、今日本にある弁当屋のほとんどは衰退期にいるんじゃないかと思います。
では、どうしたらいいのか。以下で説明しよう。
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成長期前半の弁当屋ビジネスモデルを真似する
高収益化モデルの弁当屋になる為には「成長期前半の弁当屋のビジネスモデルを真似する」のが一番手っ取り早い。
どこににそんな弁当屋があるんだよ!って思いますよね?
インターネット上にゴロゴロしています。
それに、TwitterやYouTubeでもヒントは得られます。
要するに、探せばヒントは転がっている。
成長期前半の弁当屋のビジネスモデルは必死になって広告を出している場合が多いので、見つけやすい。
それに、成長期前半は広告を大量に出す為、その市場自体の認知度が勝手に上がってきます。しかも、参入する会社ごとに広告を大量に出す為、認知度の上がり方は凄いです。
真似をするなら、成長期前半の弁当屋ビジネスモデルを参考にすることをおススメします。
特に私がおススメする弁当屋のホームページをのせておきますので見ておいてください。
アンケート作戦
アンケート作戦は、既存客がいる弁当屋なら出来る方法です。
「なんだ、アンケートかよ」とか思ってませんか?
アンケートをなめていると、人生損をしていることになりますよ。
アンケートの凄いところは
・お客様の悩みにこたえることで、新しいビジネスが生まれる。
・アンケートの回答は、強力な販売ツールになる。
お客様の悩みにこたえることで、新しいビジネスが生まれる
アンケートの凄いところは、お客様の悩みを聞けるところです。
お客様の悩みを聞いて、私達弁当屋は「こんな弁当出来ました」マッチすれば売れます。
闇雲に、新しい商売を探すよりお客様の悩みを解決してあげる事の方が、より信ぴょう性の高い新しい商売が出来ます。
それに、お客様からの意見は、自分達弁当屋とは全く違う弁当の見方をしているものです。
例えば
歯がないのでやわらかい弁当が欲しい➔やわらかい弁当に特化
仕事が忙しいので夜勤の弁当が欲しい➔夜勤に対応できる弁当
ご飯はいらない➔ご飯が入っていない弁当
この様にお客様のアンケート結果をもとにして新しい商品を作れるわけです。
アンケートの回答は、強力な販売ツールになる。
しかもアンケートは、強力な売る為の武器になります。
私が、このサイトでどれだけ幻の米が美味しいので、一度食べた方がいい!と書いたとしても、アンケート結果で書かれる「幻の米はおいしい」という一言には勝てない。
それは、幻の米を食べたことがある人のご意見だから信ぴょう性が高い。
私の意見は、ただの売込みにしか聞こえないでしょう。
弁当屋を見て回る
お近くの弁当屋を見学したことがありますか?
そこの弁当屋の良い悪いを見るのではなく、これから上がっていく弁当屋のビジネスモデルなのか、下がっていく弁当屋なのかを見学するべきでしょう。
コツとしては、弁当屋の場合は、お客様の客層を見るといいです。
お客様の客層が若いと、これからも売れる可能性が高い弁当屋のビジネスモデルです。
逆に、客層の年齢が高いと、これから衰退する可能性がある弁当屋のビジネスモデルと言えます。
なぜ、客層で分かるのかと言いますと、これから若い子たちは大人になり、たくさんの時代を作っていきます。逆に、年齢が高いと先は短い。
どちらをターゲットにするのか?と言われたら若い人たちに決まっています。
なので、若い子が使っている弁当屋を見ると参考になりますよ。
まとめ
今回の記事では、弁当屋の利益率を考えて、高収益化モデルの実現を目指す為に書きました。
✅利益率の出し方
利益率(%)=利益(各種費用を差し引いたもの)÷販売価格((売上高)×100
✅利益率を高くするための方法
・経費を下げる
・売上を上げる
✅高収益化モデルの作り方
・成長期前半の弁当屋のビジネスモデルを真似する
・アンケート作戦
・弁当屋を見て回る
新しいビジネスモデルを考える時に、先ほど紹介した「成功者の告白」には
成功したいならね、偶然には注意して。偶然を偶然と思わないで
成功者の告白より
偶然は偶然ではなく、必然。
ビジネスを考える時は、偶然を大事にしましょう。