北朝鮮国内で、金正恩党委員長をバカにする「落書き事件」が頻発している。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が中国を訪問した平安南道(ピョンアンナムド)の住民の話として伝えたところでは、「わが国の体制や朝鮮労働党を非難する落書き事件が多くの地域で継続的に発生している。先月末、中国との国境地帯の公共施設で金正恩を露骨に非難する落書きが発見され、保衛部(秘密警察)などの司法機関が大騒ぎになる事件があった」という。
参考:https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20191119-00151510/
捕まればただでは済まない!命がけの落書き!
このような、体制を批判する落書き、ビラ事件は度々起きており、落書きをして人は、処刑または強制収容所送りになるというから、ただ事ではない。
住民によると、「しかし保衛部は落書き事件の犯人を逮捕することも、落書き事件のニュースが住民の中に広がることを防ぐのに躍起だ。その理由は、このような事件は犯人逮捕が容易でない上に、大々的な犯人捜しをすれば事件の情報が一気に広まってしまうためだ」
「わが国の体制や党中央(金正恩氏)を非難する落書き事件は、ほかのどのような犯罪よりも重大視されるが、それでも犯人が逮捕されるケースは非常にまれだ。ただ、(情報の抑え込みが奏功して)事件が発生した地域の住民でさえ気づかない場合が多い」
参考:https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20191119-00151510/
決死の「落書き」の内容
今回の落書きは具体的にどのようなものであったのか。
・豚の胴体に頭の部分は金正恩の顔を描く
・『朝鮮労働党(チョソンロドンダン)万歳』とすべきところを『朝鮮(チョソン)チャンマダン(市場)万歳』と書く
こんなことを命がけで書くのも、それだけ北朝鮮に不満を抱いているから。
北朝鮮に住んでいる人の気持ちを考えると胸が痛いところです。
他にも過去には、北朝鮮の兵士たちが不満を高まらせたときに、「一部の兵士が食堂の壁に『大まか食堂で大まかに食べていく』と落書きする事件が発生した」とのこと。
「最近、軍幹部らの補給物資横領により兵士らの食生活さえも厳しくなっている。兵士らがこれに耐えられず、落書きで不満を示すまでに達した」と話したという。なお軍機関では落書き事件の首謀者を調査中とのこと。別の消息筋は「人民武力部傘下の多くの部隊で補給物資の横領が横行している。ある部隊では軍用米を市場に売っていたことが発覚し、住民らから非難が殺到したこともある」「状況の悪化により、軍の上級幹部らが下級幹部らに対して私的に金銭やタバコを要求する行為も増えている」と主張したとのこと。これを防ぐべく人民武力部に「軍人生活検閲」という専門検閲部署まで新設されたが、物資の横領は改善していないそうだ。
参考:https://www.recordchina.co.jp/b609349-s0-c10-d0127.html
カオスとしか言いようがない。
まとめ
落書きは、北朝鮮の国民が豊かな暮らしがしたい現れ。
喧嘩腰ばかりではなく、対等に世界と話し合いが出来ないものかと考えさせられる。
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