YouTubeで人気爆発している激安弁当屋がある。
24時間営業を続けるキッチンDIVE
200円弁当ということで、かなりリーズナブルのお店だが、万引き激減策などコストカットが儲けの秘訣だとか。
さらに、商品があるかYouTubeで見てから買いに来る強者のお客様もいるらしく、かなりのヘビーユーザーがいる事も、このお店が儲かる構造になっているようだ。
しかしながら、弁当屋で200円だったらぜったに儲けが出ないだろ・・・って思いますよね?
今回の記事では、「キッチンDIVE」の弁当をネットで確認できるものの原価を計算したいと思います。
※筆者は弁当屋歴15年
この弁当屋は儲かるのか?原価を検証
まず、この唐揚げ弁当?の写真を見てほしい。
唐揚げ弁当?
拡大するとこうなります。
計算してみます。
品名 | 原価 |
ごはん300g | 35円 |
漬物(右下) | 5円 |
漬物(左上) | 5円 |
パスタ | 5円 |
唐揚げ(5個) | 100円 |
器 | 16円 |
梅干し | 3円 |
合計 | 169円 |
合計金額169円。
安く見積もっての合計金額なので、200円で販売したら、儲けはほとんど残らないと考えられます。
それでもこのボリュームですから、300円で販売してもいいと思います。
フライたっぷりの弁当の原価
次に、こちらの弁当です。
大きくしてみましょう。
画質が悪いので、なんおフライかが分かりませんが、メインにはかなり大きな揚げ物が乗っかっています。
たぶんとんかつだと思いますので、とんかつとして計算してみます。
ちなみに、ご飯の上に乗っかているフライは何なんでしょう。
これも、画像だけではわかりません。
予測で書いてみます。
品名 | 原価 |
ごはん300g | 35 |
漬物(右下) | 5 |
漬物(左上) | 5 |
パスタ | 5 |
メインのとんかつ100g | 120 |
器 | 16 |
ご飯の上のフライ | 10 |
合計 | 196 |
この様な感じです。
すでに、原価196円と200円ではとても販売出来ない原価となってしまいました。
こちらもボリュームがあるので、200円で販売せずに、350円でも十分販売できる商品だと思います。
フライたっぷりな弁当2
次はコチラのフライだらけの弁当です。
どれも、ボリューム満点ですが、右側と左側のフライが違うところが特徴的な弁当です。
要するに、在庫を全部使っている「在庫満点弁当」ということになります。
弁当屋としては、この在庫を使った弁当こそ本当に作りたい弁当だと言えます。
在庫は、ない方が商売としては成り立ちやすい。
儲けの秘訣もここにあると感じます。
では、原価計算をしてみます。
品名 | 原価 |
ごはん300g | 35円 |
漬物(右下) | 5円 |
漬物(左上) | 5円 |
パスタ | 5円 |
メインのフライと唐揚げ2個 | 60円 |
器 | 16円 |
ご飯の上のフライと海苔 | 12円 |
合計 | 138円 |
この様な感じでしょうか。
先ほども言いましたが、この弁当は在庫の詰め合わせ弁当です。
お弁当屋としては在庫を使うことができ、お客様としてはボリューム満点の安い弁当を買うことが出来る。
どちらもWin-Winの関係性になれる弁当ということです。
YouTubeの弁当屋の動画はコチラ
こちらのお店のYouTubeの画像はコチラです。
他にもイベント大好きなキッチンDIVE
他にもい弁当を開催しているキッチンDIVE。
「無料のサーターアンダギー祭り」
「無料の1kgおにぎり祭り」
などユニークな企画を仕掛けている。
まさに、エンターテイメントな弁当屋だと感じます。
イベントの内容は、YouTubeで確認できるそうです。
弁当屋から見たキッチンDIVE
同じ弁当屋から見て、すごいと感じるのは
・YouTubeを完璧に使いこなしている
・値段を200円と常識外の値段を設定して、しかも儲けを出している
・飛ぶように売れるのに、弁当を大量生産できるノウハウがある(しかも、盛付け台が小さい)
・在庫を使い切っているのが弁当を見るとわかる。その仕組み作りとお客様への浸透がすごい。
とにかく、こんな規格的な弁当屋は他に知らない。
オンリーワンは強い。
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